メルク<MRK>が取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回った。主力抗がん剤のキイトルーダが予想を上回ったほか、HPVを予防薬ガーダシルも堅調だった。ガーダシルは主に中国での需要増により売上高が47%増加した。通期については、プロメテウス社の買収費用により業績見通しが下方修正されたものの、売上高見通しは上方修正されている。 同社は主力薬のキイトルーダが独占権を失う前に新薬パイプラインを補充する努力の一環として、自己免疫疾患治療薬の開発を手掛けるプロメテウス社を買収した。同社はプロメテウス社の主要臨床候補である潰瘍性大腸炎治療薬が第4四半期に臨床試験(フェーズ3)に入る予定であることを明らかにした。同試験はこれまで、今年末か来年初めに開始される予定だった。 株価は小幅高で推移している。 (4-6月・第2四半期) ・1株損益(調整後):-2.06ドル(予想:-2.20ドル) ・売上高:150.4億ドル(予想:144.5億ドル) キイトルーダ:62.7億ドル(予想:58.0億ドル) ガーダシル:24.6億ドル(予想:19.8億ドル) ポロクアッド/MMR-II/バリバックス:5.82億ドル(予想:5.80億ドル) シンポニー:1.80億ドル(予想:1.63億ドル) レンビマ:2.42億ドル(予想:2.48億ドル) 動物ヘルス:14.6億ドル(予想:14.6億ドル) (通期見通し) ・1株利益(調整後):2.95~3.05ドル ・売上高:586~596億ドル(従来:577~589億ドル)(予想:586.4億ドル) ・粗利益率(調整後):約77%(予想:77.3%) (NY時間09:55) メルク<MRK> 107.43(+0.78 +0.73%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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