米市場のセンチメントは今後４８時間がカギ

　きょうの市場はフィッチ・レーティングスによる米長期債の「ＡＡＡ」から「ＡＡ＋」への格下げに翻弄されている。ただ、一部からは、このタイミングは確かに皆を翻弄させたのかもしれないが、これまでのフィッチのコメントからは、格下げはサプライズではなかったはずだ」との指摘も出ている。

　また、米財務省が四半期ごとに予定している長期債の売却規模を２年半以上ぶりに拡大せざるを得なくなっているが、本日は米国債が売られ、利回りが急上昇している。米国債市場で何が起きているのかを無視することはできないとも付け加えた。

　株式に関しては、利回り急上昇と、アップル＜AAPL＞やアマゾン＜AMZN＞の決算を前にした神経質さを、特にＩＴ・ハイテク株中心に利益確定の機会として利用している可能性もあるという。

　そのような中、７月の米雇用統計が発表される金曜日の日本時間２１時半以降には、「ＦＲＢによる追加利上げが必要になるかもしれない」と市場を揺さぶっている可能性もあり、米市場のセンチメントは今後４８時間がカギになると述べている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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