ギリアド・サイエンシズ<GILD>が引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。訴訟に伴う費用が、好調な業績を相殺した。通期のガイダンスも公表し、1株利益の見通しは下方修正したものの、製品売上高の見通しは上方修正している。 カリフォルニア州の陪審は、同社とテバ・ファーマはHIV治療薬のジェネリックを遅らせるための反競争的共謀を行っていなかったと判断している。しかし、裁判の前に両社は大手薬局チェーンや直接購入者との間で土壇場で和解し、同社は和解金5億2500万ドルを支払い、1株利益を0.32ドル押し下げた。 オデイCEOは「減益はほぼ完全に訴訟によるものだ」と述べたうえで、「事業は一貫して順調に推移している。年後半は楽しみなことがたくさんある」と語った。 同社はまた、ウイルス薬「Veklury(レムデシビル)」も販売しているが、入院患者数の減少に伴い、ここ数カ月は使用量が減少している。 時間外で株価は小幅高での推移。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益(調整後):1.34ドル(予想:1.64ドル) ・売上高:66.0億ドル(予想:64.4億ドル) 製品:65.6億ドル(予想:63.2億ドル) Veklury(レムデシビル):2.56(予想:3.59億ドル) ・粗利益率(調整後):86.9%(予想:85.9%) (通期見通し) ・1株利益(調整後):6.45~6.80ドル(従来:6.60~7.00ドル)(予想:6.73ドル) ・製品売上高:26.3~26.7億ドル(従来:26.0~26.5億ドル)(予想:26.2億ドル) Veklury(レムデシビル):約17億ドル(従来:約20億ドル)(予想:19.5億ドル) (NY時間17:46)時間外 ギリアド<GILD> 76.04(+0.51 +0.68%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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