今週の日経225先物は、米国市場の動向を睨みながらのなか、目先のボトムを探る相場展開になりそうだ。先週は格付け会社フィッチ・レーティングスの米国債格下げをきっかけに、ショート優勢の展開となった。週初は金融政策決定会合の結果を受けた日銀トレードの巻き戻しなどで、8月1日には3万3470円まで買われたものの、米国債格下げを受けて翌日は急落。その後も不安定な展開が続き、4日には一時3万1660円まで売られ、節目の3万2000円を割り込んだ。 テクニカル面では75日移動平均線水準まで下げたほか、ボリンジャーバンドの-2σを下回る場面も見られており、いったんは調整一巡感が意識されやすい。ただし、来週前半までは決算発表が続くこともあり、積極的なリバウンドを狙ったロングは限られるだろう。反対に短期的には戻りを試す場面ではショートが入りやすい。 また、米国市場は相対的に強い値動きを継続しているものの、先週までの調整でナナスダック指数、S&P500指数が25日線を下回ってきた。注目された7月の米雇用統は、非農業部門の雇用者数が前月比で18万7000人増と市場の予想には届かなかったが、平均時給は予想以上に伸びており、人手不足による賃上げ圧力がなお根強いことが示された。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続の可能性も意識されるなか、売り優勢の展開だった。 FRBは7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げ再開を決定し、パウエルFRB議長は声明で、政策金利を再び引き上げるか据え置くかは今後のデータ次第とし、経済指標を見極める考えを強調した。利上げの可能性を除外しなかったこともあり、10日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)、11日発表の7月の米卸売物価指数(PPI)に市場の関心は集まろう。 日米ともに決算発表が続くほか、夏休みで市場参加者は限られるとみられ、経済指標の結果次第では短期筋の売買に大きく影響を受けそうだ。もっとも、6月のCPIは前年比3.0%上昇し、5月の4.0%から鈍化した。2カ月連続で伸びが鈍化するようだと、利上げ終了への期待が高まり、リバウンドをみせてくる可能性がある。 そのため、まずは3万2000円を中心に、75日線を支持線として、3万1500円から25日線が位置する3万2630円のレンジを想定する。ただし、緩やかながら調整が継続していることから積極的な上値追いは控え、押し目狙いのロング対応となろう。 4日のVIX指数は17.10に上昇した。一時14.57まで低下し、75日線割れから25日線に接近する場面も見られた。ただし、その後の切り返しで75日線を上回って推移しており、目先的には200日線が位置する14.04辺りまでの上昇が警戒されやすい。米経済指標の結果次第の面はあるが、先高観が意識されやすいなか、慎重姿勢に向かわせそうだ。 なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.15倍に低下し、200日線が位置する14.12倍に接近してきた。52週線水準まで低下してきたこともあり、いったんはNTショートを巻き戻す動きが入りやすいタイミングとみられる。ただし、200日線を明確に下回ってくるようだと、下へのバイアスが強まる可能性はあろう。ボリンジャーバンドの-3σは14.05倍辺りに位置しており、瞬間的には14.00倍割れも想定しておく必要がありそうだ。 7月第4週(7月24日-28日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりに売り越しており、売り越し額は2557億円(7月第3週は577億円の買い越し)だった。なお、現物は738億円の買い越し(同197億円の買い越し)と5週連続の買い越しであり、先物は3295億円の売り越し(同380億円の買い越し)と4週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で2312億円の売り越しで、4週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で527億円の売り越しとなり、6週連続の売り越しだった。 経済スケジュールでは、7日に日銀金融政策決定会合の主な意見(7月27~28日分)、6月景気動向指数、米国6月消費者信用残高、8日に7月景気ウオッチャー調査、中国7月貿易収支、米国6月貿易収支、米国6月卸売売上高、9日に中国7月CPI、中国7月PPI、10日に7月国内企業物価指数、米国7月CPI、11日に米国7月PPI、米国8月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05 09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76 10月限 日経225 26666.31 TOPIX 1885.58 11月限 日経225 28225.86 TOPIX 1978.52 12月限 日経225 27576.37 TOPIX 1945.27 01月限 日経225 26325.21 TOPIX 1900.71 02月限 日経225 27779.75 TOPIX 1986.19 03月限 日経225 28377.34 TOPIX 2047.32 04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76 05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33 06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13 07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68 ◆日経225先物(日足) 始値 高値 安値 清算値 前日比 23/09 08月04日 32010 32280 31660 32150 -30 23/09 08月03日 32550 32630 32080 32180 -430 23/09 08月02日 33390 33390 32590 32610 -800 23/09 08月01日 33300 33470 33190 33410 +150 23/09 07月31日 32680 33390 32550 33260 +490 ◇TOPIX先物(日足) 始値 高値 安値 清算値 前日比 23/09 08月04日 2257.5 2278.0 2238.0 2271.0 +4.0 23/09 08月03日 2291.0 2297.5 2263.5 2267.0 -28.5 23/09 08月02日 2333.0 2334.0 2294.5 2295.5 -38.0 23/09 08月01日 2329.5 2338.0 2321.0 2333.5 +6.5 23/09 07月31日 2287.0 2330.5 2286.0 2327.0 +36.5 ●シカゴ日経平均 円建て 清算値 前日大阪比 08月04日(9月限) 31980 -170 08月03日(9月限) 31930 -250 08月02日(9月限) 32345 -265 08月01日(9月限) 33200 -210 07月31日(9月限) 33260 ±0 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額) 売り 前週末比 買い 前週末比 07月28日 138億円 -141億円 1兆0127億円 +734億円 07月21日 280億円 -52億円 9393億円 +497億円 07月14日 332億円 +328億円 8895億円 -2452億円 07月07日 3億円 -1208億円 1兆1347億円 -3139億円 06月30日 1212億円 +480億円 1兆4486億円 -636億円 06月23日 732億円 -235億円 1兆5123億円 +1345億円 06月16日 967億円 -915億円 1兆3778億円 +324億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数) 売り 前日比 買い 前日比 08月02日 1352万株 +881万株 3億9891万株 -4901万株 08月01日 470万株 -28万株 4億4793万株 +1426万株 07月31日 499万株 +181万株 4億3366万株 -159万株 07月28日 318万株 -643万株 4億3525万株 -2808万株 07月27日 961万株 +91万株 4億6334万株 +1339万株 07月26日 870万株 +301万株 4億4995万株 -263万株 07月25日 568万株 +152万株 4億5258万株 -403万株 07月24日 415万株 -316万株 4億5662万株 +3909万株 07月21日 731万株 -148万株 4億1752万株 -9万株 07月20日 880万株 +12万株 4億1761万株 -389万株 07月19日 868万株 +249万株 4億2151万株 +971万株 07月18日 618万株 -240万株 4億1180万株 +691万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2022年】 1月14日 701億円 1月25日 701億円 2月14日 701億円 3月07日 701億円 4月07日 701億円 5月19日 701億円 6月13日 701億円 6月17日 701億円 12月2日 701億円 【2023年】 3月13日 701億円 3月14日 701億円 株探ニュース
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