アジア株は全面安 中国不動産危機が「影の銀行」に飛び火する恐れ リーマンショック級を不安視する声も 東京時間14:09現在 香港ハンセン指数 18314.73(-266.38 -1.43%) 中国上海総合指数 3162.41(-14.30 -0.45%) 台湾加権指数 16382.18(-72.62 -0.44%) 韓国総合株価指数 2529.34(-41.53 -1.62%) 豪ASX200指数 7199.20(-105.76 -1.45%) インドSENSEX30種 65310.66(-91.26 -0.14%) アジア株は全面安、米金融引き締め長期化懸念や中国の景気減速が不安視されている。 きょう発表された中国7月の新築住宅価格指数は昨年末以来の落ち込みを記録した。中国主要指標が7月も期待外れの結果となったことで複数の金融機関は中国の今年の成長率予想を下方修正している。また、当局が若者の失業率の公表を停止したことで投資家の信頼度が低下、海外勢の中国離れが加速する恐れがある。格付け会社フィッチは、中国の非政府債務の状況が悪化した場合、中国の格付け「A+」を見直す可能性があると明かした。 中国の不動産危機が「影の銀行」問題に飛び火しつつある。 中国信託大手の中融国際信託が複数の高利回り投資商品で支払いが期限までに履行できなかった。同社は短期流動性が突然枯渇したためと説明。また、顧客を救済する当面の計画はないとしている。関係者によると、現在少なくとも30の商品で支払いが滞っている。不動産セクターだけでなく、「影の銀行」への懸念も高まりつつあり、一部では中国版リーマンショックに発展する可能性があるとの声があがっている。 香港株は大幅下落、7月7日以来の安値をつけている。HSBCや中国銀行、招商銀行など銀行株の下げが目立つ。中国平安保険、中国人寿保険など保険株も下落。バイドゥやアリババ、美団、テンセントホールディングスなどハイテク関連も軒並み下落している。不動産会社の碧桂園控股は3.7%高。序盤に上場来安値を更新したあと買い戻されている。
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