東京株式(大引け)=472円安、欧米株安と中国景気懸念で急反落

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 16日の東京株式市場は、前日の欧米株安に加え、きょうの中国や香港株が軟調だったこともあり、リスク回避の売りが顕著となった。日経平均は3万2000円大台を下回った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比472円07銭安の3万1766円82銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は13億3114万株、売買代金概算は3兆1410億円。値上がり銘柄数は360、対して値下がり銘柄数は1425、変わらずは50銘柄だった。

 きょうの東京市場は買い手控えムードが強く、終始売りに押される展開。日経平均は寄り付き時点でフシ目の3万2000円台を割り込み、取引時間中も大台に復帰する場面は一度もなかった。前場はやや下げ渋る場面もあったが、後場に再び下げ幅を広げ、結局安値引けとなった。前日の欧州株市場が総じて下落したほか、米国株市場でも大手格付け会社による米銀70行以上を対象とした格下げの可能性が報じられ、これを嫌気して金融株中心に売りが目立った。また、中国の景気減速に対する懸念が高まるなか、東京市場でも中国関連株や景気敏感株などをはじめ値を下げる銘柄が多く、終始リスクオフの地合いを余儀なくされた。業種別では33業種中30業種がマイナス。また個別株も値下がり銘柄数が1400を上回り、プライム市場の78%の銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。

 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクグループ<9984>、ソニーグループ<6758>などが値を下げ、三菱商事<8058>も安い。トヨタ自動車<7203>が下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売られた。川崎汽船<9107>が安く、ゼンショーホールディングス<7550>は大幅に水準を切り下げた。ダブルスタンダード<3925>は連日のストップ安、ダイコク電機<6430>が急落、円谷フィールズホールディングス<2767>、UTグループ<2146>なども大きく下落した。

 半面、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が逆行高、メルカリ<4385>も買いが優勢だった。ひらまつ<2764>が急伸、JBCCホールディングス<9889>も大幅高に買われた。アイスタイル<3660>、ギフティ<4449>の上げ足も目立つ。このほか、メドレー<4480>、ベイカレント・コンサルティング<6532>、レアジョブ<6096>などが値を飛ばした。

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