アジア株 香港株は大幅続落、上海株は1月以来の安値 中国「小幅」金利引き下げで失望売り広がる 

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 香港株は大幅続落、上海株は1月以来の安値 中国「小幅」金利引き下げで失望売り広がる 

東京時間11:08現在
香港ハンセン指数   17705.94(-244.91 -1.36%)
中国上海総合指数  3113.49(-18.46 -0.59%)
台湾加権指数     16413.34(+32.03 +0.20%)
韓国総合株価指数  2514.09(+9.59 +0.38%)
豪ASX200指数    7138.00(-10.06 -0.14%)

アジア株はまちまち。

香港株は大幅続落、昨年11月以来の安値をつけている。上海株は反落、今年1月以来の安値。

人民銀の「小幅」な金利引き下げを受け失望感が広がっている。中国人民銀行は21日、ローンプライムレート(LPR)の1年物を3.55%から3.45%に「小幅」に引き下げた。住宅ローン金利の目安となる5年物は4.20%に据え置かれた。

米JPモルガンやモルガンスタンレー、英バークレイズなどに続き、UBSも今年の中国経済成長率予想を下方修正した。米ゴールドマンサックスは不動産懸念を理由にMSCI中国指数の目標を引き下げた。

ただ一方で、景気支援策期待は続いている。中国人民銀行と金融規制当局は銀行幹部らと会談し、景気回復を支援するため融資を増やすよう指示したとの報道が伝わっている。当局は地方政府の債務リスクを防止・軽減するための対策を協議したほか、住宅ローン政策の調整と最適化も求めたとしている。

香港市場では中国海外発展や龍湖集団、九龍倉置業地産投資など不動産株が総じて下落。バイドゥやJDドットコム、ネットイース、美団、アリババなどハイテク関連も軒並み下落している。不動産大手の碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)は5.2%高と大幅上昇。四半期ベースの構成銘柄見直しをした結果、同社株は9月4日付で香港ハンセン指数から除外され、国薬控股(シノファーム)が加わる。
上海市場では保険、証券、銀行など金融株の下げが目立つ。

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