25日の東京株式市場で日経平均株価は5日ぶりに大幅反落。今晩のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を警戒した売りが優勢となったほか、前日までの上昇で利益確定売りが膨らんだ。 大引けの日経平均株価は前日比662円93銭安の3万1624円28銭。プライム市場の売買高概算は10億2175万株。売買代金概算は2兆7987億円となった。値上がり銘柄数は621と全体の約34%、値下がり銘柄数は1127、変わらずは86銘柄だった。 前日のNYダウは373ドル安と下落した。今晩予定されているジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が利上げに前向きなタカ派的な内容となることが警戒された。また、23日の取引終了後に好決算を発表した米半導体大手のエヌビディア<NVDA>の株価が材料出尽くし感から小幅高にとどまったことを落胆視する売りが膨らんだ。これを受け、この日の日経平均株価も大幅安となった。日経平均株価は前日までの4日間で800円強上昇していたことから、利益確定売りも膨らんだ。半導体関連株などが下落し日経平均は一時700円を超す下げとなった。 個別銘柄では、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が安く、ソフトバンクグループ<9984>や信越化学工業<4063>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が軟調でトヨタ自動車<7203>や三菱商事<8058>、キーエンス<6861>も下落した。 半面、川崎汽船<9107>や商船三井<9104>といった海運株が堅調。みずほフィナンシャルグループ<8411>や第一生命ホールディングス<8750>がしっかり。ゼンショーホールディングス<7550>やオリエンタルランド<4661>、オリンパス<7733>が値を上げた。アサヒグループホールディングス<2502>やアシックス<7936>も高い。 出所:MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。