小幅続落、ＦＲＢ議長は追加利上げに慎重＝ＮＹ金概況

NY金先物12月限（COMEX）（終値）
1オンス＝1911.10（-7.10　-0.37%）

　金１２月限は小幅続落。パウエル米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長がジャクソンホール会議での講演で、「インフレは依然として高すぎる」、「次の動きはデータに基づいて決める」と述べ、追加利上げを選択肢として残したことがドル買いを誘い、ドルの代替資産である金を一時圧迫した。米インフレ率の目標水準への鈍化に向けて、労働市場を中心として米経済が堅調で物価上昇を後押しする可能性があることが不透明要因。ただ、パウエルＦＲＢ議長は「追加利上げか据え置きかを決定する際、慎重に進める」とも述べ、積極的に金融引き締めを継続する印象が乏しかったことからドル買いは失速し、売り一巡後の金相場は安値から切り返した。

MINKABU PRESS

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