アジア株 上海株は前日比変わらず、株取引印紙税引き下げの効果は短命に終わる可能性 恒大集団は今日も下落 東京時間11:09現在 香港ハンセン指数 18332.98(+202.24 +1.12%) 中国上海総合指数 3100.54(+1.90 +0.06%) 台湾加権指数 16561.28(+52.02 +0.32%) 韓国総合株価指数 2551.88(+8.47 +0.33%) 豪ASX200指数 7188.20(+28.36 +0.40%) アジア株は軒並み上昇、前日の米株高を好感。 中国当局は取引活性化と投資家の信頼を高めるため、およそ15年ぶりに株取引の印紙税を引き下げたが、その効果は限定的となる可能性が高い。取引コスト削減したところで、不動産危機やデフレ、若者の失業率、輸出低迷、個人消費鈍化など問題は解消されない。ノムラによると海外投資家は今月7日から23日の間に中国株を総額1兆5700億円相当を売り越した。 きのうの上海株は5%超急騰して始まったが、結局1.1%高と上げ幅を大きく縮小して取引を終えた。香港株も3%超上昇して始まったが、同様に上げ幅を縮小し結局は0.9%高で取引を終えた。 中国恒大集団はきのう約1年半ぶりに取引を再開したが暴落し、上場来安値を更新して引けた。恒大は債務者会合を9月26日に延期すると発表、債権者に条件を理解・検討・評価してもらうためだと説明しているが、再編をまとめる過程が長引けば不透明感がさらに高まる恐れがある。 上海株は前営業日比変わらずで推移。コミュニケーションサービスや医療品、消費者サービス関連が上昇。一方、中泰証券や中国国際金融、西南証券、太平洋証券、中信証券、招商証券など証券株は総じて下落。きのう大幅上昇したことから利益確定の売りに押されているもよう。保険や銀行などほかの金融株も軒並み下落している。 今週は中国8月の製造業PMIと非製造業PMIが発表される。どちらも前回から小幅に低下することが見込まれているが、予想以上の低下となれば景気減速懸念が一段と高まり、株価は印紙税引き下げを受けた上昇分を全て帳消しにする可能性がある。 香港株は続伸。碧桂園控股や中国海外発展、新世界発展、CG SERVICES、龍湖集団など不動産株が総じて上昇している。株取引活性化期待で香港取引所は2.1%高。中国恒大集団は5.6%安ときょうも下落。
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