【これからの見通し】ドル相場の上昇は緩慢も調整は浅い、決定打に欠ける相場展開

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】ドル相場の上昇は緩慢も調整は浅い、決定打に欠ける相場展開

 このところ、ドル相場は着実に水準を上げてきている。ただ、調整の動きも浅い。神田財務官の2週間ぶりの円安けん制発言直後の値動きは小幅にとどまった。米債利回りが上昇傾向にあることや、原油高がインフレ警戒につながること、人民元安が側面からドル買いにつながることなどが複合的に組み合わさっているようだ。

 また、きょうはECB当局者の発言予定が多い。9月14のECB理事会発表を控えて、ブラックアウト期間前の駆け込み的な講演などが予定されている。ビルロワドガロー仏中銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、ウンシュ・ベルギー中銀総裁、エルダーソンECB理事など。欧州関連の材料としては、ユーロ圏実質GDP確報値(第2四半期)の発表も予定されている。また、英中銀の「意思決定者パネル調査」の結果が公表される。

 ドル相場の手掛かりとなる米国関連の材料も比較的多い。経済指標は新規失業保険申請件数(08/27 - 09/02)、非農業部門労働生産性指数・確報値(第2四半期)、単位労働費用(第2四半期)など労働市場関連の指標発表が予定されている。賃金動向を連想させるものとして単位労働費用のブレに市場が反応するケースも過去にはあった。発言関連では、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、グールズビー・シカゴ連銀総裁、ウィリアムズNY連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、ボウマンFRB理事などの発言イベントが相次ぐ。

 その他には、米週間石油在庫統計が発表される。原油高がインフレ警戒を通じてドル高につながることが指摘されるなかで、市場の反応が注目される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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