その後、ドル円は157.65円近辺での推移となっている。日本の当局の為替介入でドル円には双方向リスクが再び意識されるようになったものの、円安基調そのものは変わっていないとの指摘が出ている。 今回の介入でドル円は160円超から150円台半ばまで下落し、この水準で当局が介入に踏み切るとの認識が市場に定着した。結果、市場参加者はこれまでのように勢いに乗ったドル買い・円売りポジションを取りづらくはなっている。 しかし、ドル円は依然として明確な上昇チャネル内で推移しており、今回の値動きは構造的転換というより、ポジション調整に近いと見られているという。追加介入の可能性はあるものの、それだけで大きな方向感が変わるわけではないとも述べている。 実際、本日の値動きを見ても、ドル自体は下落しているものの、ドル円は高値圏を維持している。米国債利回りや原油価格が下落する中でもドル円が上昇していることは、日本当局にとっては大きな警戒シグナルになる可能性がある。 世界的に見ても、円を支える材料は乏しい。円相場は、特に原油価格など外部ショックの影響を受けやすくなっており、エネルギー価格上昇は日本の交易条件を悪化させ、円の重しとなっている。また、ドル高基調と日米金利差も依然として開いている状況。FRBの早期追加利下げは大きく後退しており、高金利政策がしばらく続くと見込まれる一方、日銀は慎重姿勢を維持しており、持続的な円高余地は限定的となっている。 為替介入によって急激な変動を抑制し、市場にボラティリティーをもたらすことは可能だが、円安を促す根本要因は依然として変わっていないという。 USD/JPY 157.67 EUR/JPY 184.65 GBP/JPY 214.07 AUD/JPY 113.47 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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