アジア株 香港株は続落、金融大手の住宅ローン金利引き上げや不動産業者の弱い決算受け投資家心理悪化 東京時間11:05現在 香港ハンセン指数 17944.05(-152.40 -0.91%) 中国上海総合指数 3136.39(-6.39 -0.20%) 台湾加権指数 16477.37(+44.42 +0.27%) 韓国総合株価指数 2543.96(-12.92 -0.51%) 豪ASX200指数 7179.00(-13.32 -0.19%) アジア株はまちまち。 上海株は反落、中国人民銀行による元安阻止強化を受け投資家心理は改善したかと思ったが、一時的だった。 人民銀行は12日、元の中心レートを予想よりも元高方向に設定したものの、予想との乖離が過去最大となった前日ほどではなかったことから失望感が広がり、人民元は対ドルで軟化している。11日の元中心レートはブルームバーグ集計予想よりも1200pips以上も元高だったが、12日の中心レートは800pips程度の元高だった。 ただ、下値は限定的。人民元建て新規融資の拡大や先週末に発表された物価統計を受け過度なデフレ懸念が後退している。 もっとも不動産不況や消費低迷、米中関係悪化など懸念材料は多く、積極的に買い進める動きは見られない。 今週末には中国8月の鉱工業生産、小売売上高、不動産投資、失業率など一連の統計が発表される予定となっており、警戒感が高まっている。 総じて堅調な内容となれば、中国経済は最悪期を脱したとの見方が強まり、中国株と人民元は一段と上昇する可能性がある。 香港株は続落、不動産業者の弱い決算やHSBCの住宅ローン金利引き上げ計画が引き続き懸念されている。 不動産開発会社の新鴻基地産は6月通期決算利益が16%減少したほか、開発・投資プロジェクトの回復が予想していたよりも弱いと明らかにした。 報道によると、金融大手HSBCが香港銀行間取引金利(HIBOR)に連動する住宅ローン金利の上限を9月18日から現在の3.625%から4.125%に50bp引き上げる予定のもよう。低迷している不動産市場への圧力がさらに高まることが懸念される。 香港市場では龍湖集団や中国海外発展、CG SERVICES、華潤置地、恒隆地産、恒基兆業地産など不動産株が総じて下落している。 不動産会社の遠洋集団控股は4.4%安、元利払いの遅れが懸念されている。元建て債の利払い延期を社債保有者が拒否した。
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