NY株式13日(NY時間14:13) ダウ平均 34660.82(+14.83 +0.04%) ナスダック 13845.44(+71.83 +0.52%) CME日経平均先物 32715(大証終比:+265 +0.81%) 毎月月初に発表されるISM製造業景気指数は株式市場の見通しを説明する主な材料の1つとなっている。同指数は短期的に上昇に転じる可能性が出ており、株式市場も上向きが期待されるが、今回はすぐに上値抵抗に直面し、上昇は長続きしない可能性があるとの指摘が出ている。 市場が同指数に注目するのには理由がある。毎月発表される経済状況に関する最初のデータの1つだからだ。企業の購買担当者に将来の景況感を直接尋ねるため、先行きの見通しが立てやすく、株式市場に影響を与えてもおかしくはない。実際、ISM製造業景気指数は世界の株式市場のリターンの60%以上を説明する要因と高い相関関係があるという。 ISM製造業景気指数は依然として判断基準の50を下回る縮小領域にある。しかし、直近の数字では、新規受注対在庫の比率が上昇に転じており、短期的に楽観的な兆候が出ている。しかし、ISM製造業景気指数、ひいては株価の見通しは、中期的にあまり明るくないと指摘している。 世界的な金利上昇はまだ完全に浸透していない。自身のグローバル金融タイトネス指標(世界の政策金利の拡散指数)は、ISM製造業景気指数を3-9カ月リードしているが、その期間にISM製造業景気指数が弱くなることを示唆し、このことは株価の下落も示唆しているという。 米GDPの11%程度に過ぎない製造業が、米国および世界の株式市場にとって、なぜ極めて重要なのかという疑問を投げかけられる。それは、米製造業が雇用、特許、輸出、収益に不釣り合いな影響を及ぼしていることに起因する。米GDPの11%程度に過ぎないにもかかわらず、総生産額では経済活動の3分の1以上を占めているからだ。製造業はまた、金利に対する感応度が高く、通常はサービス業をリードする。現在、世界のサービス業PMIは世界の製造業PMIに追いつきつつある状況だ。 *ISM製造業景気指数(8月)1日発表 結果 47.6 予想 47.1 前回 46.4 新規受注 46.8(47.3) 生産 50.0(48.3) 雇用 48.5(44.4) 入荷遅延 48.6(46.1) 在庫 44.0(46.1) 仕入価格 48.4(42.6) 輸出 46.5(46.2) ()は前回 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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