【これからの見通し】10月に入ってからのドル安の流れ続くか、米消費者物価指数に注目 10月に入ってからはドル安の流れが続いている。今年は米FOMCのタカ派姿勢が米債利回り上昇とともに、ドル高トレンドを形成した。しかし、第4四半期入りのタイミングで流れが反転している。ドル指数はサポート水準となっていた10日線に続いて、足元では21日線も明確に下回ってきている。 先週末に勃発した中東での地政学リスクはまだ深刻化の一途をたどっており、市場に影を落としている。積極的な利上げ姿勢にブレーキがかかりやすい状況にある。また、最近の米欧金融当局者らからは金利上昇の打ち止めを示唆する見解が多くなってきている。ファンド勢からのリパトリが入りやすい時期にも差し掛かってきた。 米債利回り低下やドル安の背景の一端には、ヘッドラインインフレの低下傾向が鮮明になっている点が指摘される。その面では、きょうの9月米消費者物価指数の結果内容が重要なポイントとなりそうだ。市場予想は前年比+3.6%と前回の+3.7%から鈍化する見込み。コア前年比も+4.1%と前回の+4.3%から伸びが鈍化する見込みになっている。注目度の高い指標であることから、市場予想からの0.1%ポイントのズレにも市場は鋭く反応する可能性があり、注意したい。 この後の海外市場で発表される経済指標は、米国関連が中心となる。上記の米消費者物価指数のほかには、新規失業保険申請件数が発表される。原油関連では、米EIA週間石油在庫統計が発表される。 発言イベント関連では、ECB議事録(9月14日開催分)、英中銀半期信用状況調査などが公表される。英欧の利上げ打ち止め観測もでてきており、その内容を確認したいところだ。エルダーソンECB理事、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、バスレ・スロベニア中銀総裁、パネッタECB理事など多くのECB当局者の発言機会が予定されている。英中銀関連では、ピル英中銀チーフエコノミストが講演を行う。ボスティック・アトランタ連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁などの講演イベント参加がこれに続く。米30年債入札(200億ドル)が実施される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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