[今日の視点]石油=反落を想定も、緊迫感の後退は見られず

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は反落へ。中心限月である2024年3月限で200〜400円安程度を想
定する。イスラエルとハマスの対立は続いているものの、ガザ地区の惨状を受けて各国
が対話に乗り出していることから、警戒感がやや後退した。円相場は1ドル=149円
半ばで推移しており、前日水準とほぼ変わらず。
 イスラエルがガザ封鎖を解除し、ガザ地区の制圧とハマス排除をいったん留保するか
どうかが目先の焦点である。電力や水道、食料、燃料など生活必需品がないなかでのガ
ザ北部からの避難は不可能であり、人道的にイスラエルは態度を軟化させる必要があ
る。シオニストにとってハマスもパレスチナ人も敵であるとしても、民間のパレスチナ
人に非はない。
 ただ、ハマスが人質を取っている以上、イスラエルも引くわけには行かない。イラン
が事態に介入する可能性があるとしても、イスラエルが強硬的な態度を維持するリスク
がある。インフラの絶たれたパレスチナ人の生命は危機にさらされており、各国が悠長
に対話している猶予はない。原油相場は上げが一服したとはいえ、緊迫感は微塵も後退
していないと思われる。

時間外取引でニューヨーク原油11月限は前日比0.30ドル高の86.96ドルで推
移。本日これまでのレンジは86.92〜87.08ドル。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】13:30 第3次産業活動指数 2023年8月(経済産業省)
◆ ドイツ ◆
【経済】18:00 景況感指数 2023年10月(ZEW)
◆ イギリス ◆
【経済】15:00 雇用統計 2023年9月(国立統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 小売売上高 2023年9月(商務省)
【経済】22:15 鉱工業生産・設備稼働率 2023年9月(FRB)
【経済】23:00 企業在庫 2023年8月(商務省)
【経済】10/18 05:00 対米証券投資 2023年8月(財務省)
【工業】10/18 05:30 週間石油統計(API)
◆ カナダ ◆
【経済】21:30 消費者物価指数 2023年9月(カナダ統計局)
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