金・銀午前=急伸、病院空襲で中東情勢の更なる緊迫化が警戒される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は大幅続伸、銀は期先3本が上昇。金はニューヨーク高に加え、中東情勢の緊迫感
の高まりを受けて買い優勢で始まった。ドル建て現物相場の上昇も手伝って上げ足を伸
ばし、上場来の高値をさらに更新。
 銀は期先がニューヨーク高と金の急伸に追随高となった。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が58〜124円高、金ミニが59.0
〜123.0円高、ゴールドスポットが152円高、銀が0.5〜2.3円高。
 午前11時1分現在の出来高は、金が4万3767枚、金ミニが7447枚、ゴ
ールドスポットが9729枚、銀が14枚。
【NY金は中東情勢の緊迫化が強気材料に】
 金は引き続き中東情勢の緊迫化が強気材料となった。イスラエルがパレスチナ自治区
ガザの病院を空襲しておよそ500人が死亡したと伝えられた。イスラエル軍は関与を
否定しているため真相は不明ながら、民間施設が攻撃されたことによる懸念は強いうえ
中東諸国からの強い非難も見られており、この紛争の拡大に対する警戒感が強まってい
る。アラブ諸国からの非難の声の高まりは平和的な解決期待を後退させるもので、紛争
の激化により安全資産としての金を求める動きがさらに広がる可能性がある。
 9月の米小売売上高の前月比は事前予想の+0.3%を上回る+0.7%、一方の
9月米鉱工業生産指数も事前予想の0.0%に対し+0.3%を記録し、消費者および
製造業の活動が引き続き活発である様子を示唆した。米国ではディスインフレが進行中
との見方も浮上しているものの、中東情勢の激化懸念が原油高止まりを促していること
もあり、高金利環境の長期化が想定される状況となっている。
 金先限は夜間取引で付けた上場来高値9283円を日中取引で大きく上回り9340
円まで上げ足を伸ばした。円相場は1ドル=149.70円台で推移した。銀先限は
111.3円まで上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上昇。きのうの海外市場では、米国債の利回り上昇が圧迫
要因ながら、地政学的リスクから堅調に推移。アジア市場では、イスラエルがガザ地区
の病院を攻撃し、数百人規模の死傷者の発生で中東情勢の一段の緊張から金買いが一段
と強まり、一時1941ドル台を試す上昇。
 午前11時現在、1939.15ドルで推移。銀は2296セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が1917.24ドル、銀が2251セント。

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