シカゴコーン市況=概ね反発、大豆・小麦高に追随するも上げ幅は限定的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
    2023/12   488.50      494.00      488.50      492.00      + 3.00
    2024/03   503.50      508.50      503.25      506.50      + 2.75
    2024/05   511.25      516.25      511.00      514.50      + 3.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       189,615        164,891        1,360,702 (+ 3,942)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(10月13日までの週)
 生産量:日量103万5000バレル (前週比 3万1000バレル増)
 在 庫: 2111万2000バレル (前週比41万4000バレル減)
*米気象庁発表の6−10日予報(10月24日−10月28日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは概ね反発。終値の前営業日比は0.25〜3.25セント高。中心限月の
12月限は3.00セント高の492.00セント。

 中国の経済成長に対する安心感から大豆が大幅高となったことに追随する買いが見ら
れた。また、インドの需給引き締まりとの見方から小麦高となったことも買い支援要因
となった。ただ、米国内需給は緩和が予想されるうえ、収穫進行に伴う供給増加見通し
が重石となり、上げ幅は3銘柄ではもっとも小幅にとどまった。
 12月限は488.50セントで安寄りした後、下値を切り上げ、490.25セン
トを支持線とする足取りとなった。大豆高、小麦の堅調に支えられたが、ハーベストプ
レッシャー(収穫期の売り圧力)が上値抑制要因となり、494セントが強い上値抵抗
線して意識される場面が何度も見られた。高値圏を維持して取引を終えたが、490セ
ント台前半の限られたレンジ内での高下にとどまり、需給相場期のもちあいの様相を強
めた足取りとなった。
 10月13日までの1週間における1日当たりの平均エタノール生産量は前週から
3万1000バレル増加した103万5000バレルだった。一方10月13日時点の
エタノール在庫は前週から41万4000バレル減少した2111万2000バレルだ
った。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 プレーンズではダコタ州およびその周辺地域では低めの気温となり、散発的な降雨が
発生。その他の地域では南部で26〜32℃前後まで気温が上昇する高めの気温となる
なか降雨は発生していない。この高めの気温は農作業にとって適しているが、土壌水分
の乾燥が促される点が警戒される。

 コーンベルトでは、中西部北部で散発的な降雨が発生。コーン及び大豆の収穫を含む
農作業は降雨の発生が無い中で進行している。

 米国南部では低めの気温ながら降雨の発生は無く、大豆の収穫や冬小麦の作付けなど
の農作業に適した天気が広がっている。ただメキシコ湾岸西部および北部では土壌水分
が大幅に不足する深刻な状態となっている。
 現在、北部から中部にかけて低気圧が通過中で次第に雨が活発化する見通し。週後半
から週末にかけて北東部での雨量は25〜50ミリに達するもよう。
 6〜10日予報に関しては、10月23〜27日にかけて東部では暖かな気温となる
一方、ハイプレーンズ北部は低めの気温が見込まれる。また、雨量は大西洋沿岸地域以
外では平年並〜平年を上回るだろう。
 シカゴ小麦は大幅反発。インド政府による小麦買い取り価格の引き上げを受けて、小
麦の主要生産国である同国の需給引き締まりに対する警戒感が強まり買い優勢で運ばれ
た。期近12月限はこの日の上昇で前日の下落をほぼ相殺し、前日比9.75セント高
の580.25セントで取引を終えた。
今日の材料
・コーンベルトでは、中西部北部で散発的な降雨が発生。
・コーン及び大豆の収穫を含む農作業は降雨の発生が無い中で進行。
・週後半から週末にかけて北東部での雨量は25〜50ミリに達するもよう。
・10月13日までの1週間における1日当たりの平均エタノール生産量は前週から
 3万1000バレル増加した103万5000バレル。
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