[今日の視点]貴金属=金が続伸、地政学的リスクの高まりで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金はニューヨーク高と円安を受けて買い優
勢となろう。銀はドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴金
属(PGM)はニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は11.98ドル高
の1950.41ドル、銀が28セント安の2285セント、プラチナが17.48ド
ル安の886.82ドル、パラジウムは15.46ドル安の1131.53ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.86/88円で、前営業日の
大引け時点から0.23円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が9380円前後、銀は110.5円前後、プラチナは
4245円前後、パラジウムは5600円前後。
【NY金は地政学的リスクの高まりが支援】
 金はきのうの海外市場では、地政学的リスクの高まりを受けて買い優勢となった。
 金は地政学的リスクの高まりが支援要因になった。パレスチナ自治区ガザの病院爆発
で数百人が死亡した。イスラム組織ハマスはイスラエル軍の空爆によるものだと主張す
る一方、イスラエルはパレスチナの武装勢力がミサイル攻撃に失敗した結果だとした。
アラブ諸国の指導者らはヨルダンの首都アンマンで予定されていたバイデン米大統領と
の首脳会談をキャンセルし、地政学的リスクが高まった。米国は病院爆発について「イ
スラエルには責任がない」ことが示されたと発表した。
 9月の米住宅着工件数は前月比7.0%増の135万8000戸となった。市場予想
は138万戸だった。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、FRBがこれま
でに実施した利上げで経済が好調さを維持するのか、弱含むのか見極めるために「様子
を見たい」と述べた。米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、前回9月の報告以
来、ほとんどの地区で経済活動は大きく変化していないと述べた。物価は全体として緩
やかなペースで上昇を続ける一方、労働市場の逼迫は全国的に緩和されたという。

 銀はきのうの海外市場では、金急伸につれ高となったが、ドル高や株安を受けて上げ
一服となった。
【NYプラチナはドル高や株安が圧迫】
 プラチナ系貴金属(PGM)はきのうの海外市場で、ドル高や株安を受けて戻りを売
られた。
 プラチナはドル高や株安が圧迫要因になった。地政学的リスクが高まりによる金急伸
につれ高となる場面も見られたが、ドル高や株安を受けて戻りを売られた。上海プラチ
ナの出来高が急減しており、中国勢は高値での買いを見送った。買い戻し一巡後はリス
ク回避の動きが圧迫要因になった。
<今日の予定>
・貿易収支 2023年9月速報(財務省)
・中国住宅価格指数 2023年9月(国家統計局)
・ユーロ圏国際収支 2023年8月(ECB)
・米製造業景況指数 2023年10月(フィラデルフィア連銀)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米中古住宅販売統計 2023年9月(全米不動産協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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