NYプラチナ市況=プラチナが反落、パラジウムは続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   913.0      920.4       900.6       909.0    -  3.4
         (24/ 4)   918.7      926.5       908.0       916.0    -  3.6
 パラジウム  (23/12)  1130.50    1155.00     1113.50     1142.80   +  9.20
         (24/ 3)  1137.50    1156.00     1122.50     1148.10   +  9.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          23,549         27,703        81,905       (-  2,705)
 パラジウム          3,423          4,602        22,322       (-    137)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          32,784.30  - 251.63
     24日  150.24/26   1.0565/67   ・ナスダック         12,595.61  - 225.61
     25日  150.37/39   1.0564/66   ・10年米国債利回り      4.84  -   0.10
・NY原油  (23/12)   83.21 - 2.18  ・SPDR保有金残高    861.80  +   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続伸。前日比は、プラ
チナが6.6〜3.4ドル安、中心限月の1月限が3.4ドル安、パラジウムが
9.00〜19.00ドル高、中心限月の12月限は9.20ドル高。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、中東情勢の緊迫化による金堅調につれ高と
なった。日中取引では、予想以上の米国内総生産(GDP)を受けて戻りを売られた
が、ドル高が一服すると、下げ一服となった。
 パラジウム12月限は、ドル高一服を受けて買い戻された。
 プラチナ1月限は時間外取引を906.2〜918.0ドルのレンジで推移し、前日
比4.2ドル高の916.6ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、ドル高を受けて
戻りを売られたが、金堅調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻しな
どが入って上値を伸ばした。
 日中取引は、買い戻されて2日以来の高値920.4ドルを付けた。その後は、予想
以上の米国内総生産(GDP)を受けて戻りを売られ、900.6ドルまで下落した
が、ドル高が一服すると、913.6ドルまで戻した。
 イスラエルのネタニヤフ首相が、ガザへの地上侵攻に踏み切る準備を進めていると述
べ。地政学的リスクが高まった。金堅調に加え、中国の景気刺激策もあり、プラチナに
買い戻しが入った。一方、第3四半期の米国内総生産(GDP)速報値は前期比4.9
%増と約2年ぶりの高い伸びとなった。ただコア個人消費支出(PCE)指数が2.4
%上昇と前四半期の3.7%から鈍化し、米国債の利回りが低下すると、ドル高が一服
した。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1121.50〜1136.00ドルのレンジ
で推移し、前日比8.10ドル安の1125.50ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、中東情勢の緊迫化などを受けて売り優勢となった。
 日中取引は、1113.50ドルまで下落したのち、ドル高一服を受けて買い戻され
た。時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って1155.00ド
ルまで上昇した。
 25日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7396
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などのアラブ諸国の外相は、イスラエ
ルが激しい砲撃を続けているパレスチナ自治区ガザで民間人が標的にされ、「明白な国
際法違反」が行われていると非難する声明を発表した。
・イランのアブドラヒアン外相は、 国連総会の中東情勢を巡る緊急特別会合で、パレ
スチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに対するイスラエルの攻撃が止ま
なければ、米国も「火の粉をかぶる」と警告した。
・欧州中央銀行(ECB)は政策金利を据え置いたほか、1兆7000億ユーロのパン
デミック緊急購入プログラム(PEPP)について、来年末まで継続すると改めて表明
した。
・第3四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比4.9%増と、21年
第4四半期以来約2年ぶりの高い伸びとなった。景気後退懸念にもかかわらず、底堅い
労働市場を背景に堅調な個人消費が主導し、市場予想の4.3%増も上回った。
・9月の中古住宅販売仮契約指数は前月比1.1%上昇の72.6となった。市場予想
は1.8%低下だった。前年同月比は11%低下した。
・米新規失業保険申請件数は1万件増の21万件だった。今年の新規失業保険申請件数
は19万4000件─26万5000件の範囲の下限にとどまっている。
・イスラエルのガラント国防相は、条件が整えばパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が
実施されると述べた。さらに、イスラエルはガザを実効支配するイスラム組織ハマス以
外との戦闘に関心はないという認識も示した。
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