[今日の視点]貴金属=金が反落、現物安や円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の下落と円高を受け
て売り優勢となろう。銀はニューヨーク高を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金
属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は3.71ドル安の
1995.37ドル、銀が22セント高の2329セント、プラチナが29.80ドル
高の932.60ドル、パラジウムは3.09ドル高の1126.09ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.14/16円で、前営業日の
大引け時点から0.48円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が9555円前後、銀は112.5円前後、プラチナは
4405円前後、パラジウムは5400円前後。
【NY金は利食い売りに上値を抑えられる】
 金はきのうの海外市場では、利食い売りなどを受けて上げ一服となった。
 金は利食い売りを受けて上げ一服となった。イスラエルのガザ侵攻が支援要因になっ
たが、イスラエル軍はガザ市民に避難を呼びかけた。ただイスラエルのネタニヤフ首相
は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの停戦はないと言明
し、ハマスを掃討する計画を推進すると表明した。ドル建て現物相場は2000ドル台
で利食い売りが出たが、紛争拡大に対する懸念が残ることは下支え要因である。また今
週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが見込まれており、利上げ停止
の見方が示されると、ドル安に振れ、金の支援要因になるとみられる。
 日銀金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の
再修正を議論すると伝えられたことを受けて円高に振れた。長期金利の上限を柔軟に
し、1%を超える金利上昇を容認する案が出ている。10年債利回りは0.89%まで
上昇し、10年4カ月ぶりの高水準となっている。
 銀はきのうの海外市場では、ドル安を受けて買い戻された。
【NYプラチナは買い戻し主導で急伸】
 プラチナ系貴金属(PGM)はきのうの海外市場で、プラチナが買い戻し主導で急伸
した。
 プラチナはイスラエルのガザ侵攻によるリスク回避の動きが上値を抑える要因になっ
たが、欧州時間から買い戻しが入って上昇した。ニューヨーク市場で大口投機家が売り
越しており、ドル安も支援要因となり、一段高となった。また英金融大手HSBCホー
ルディングスのノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は、中国の不安定な商業用不
動産市場が最悪局面を脱した可能性があるとの見方を示した。ただ中国の不動産開発大
手、恒大集団に対する清算申し立てを巡る審理が12月4日に延期され、不動産危機に
対する懸念が残っている。
<今日の予定>
・労働力調査(失業率) 2023年9月(総務省)
・鉱工業生産指数 2023年9月速報(経済産業省)
・小売業販売額 2023年9月速報(経済産業省)
・総裁記者会見(日本銀行)
・中国製造業購買担当者景況指数 2023年10月(中国物流購買連合会)
・中国非製造業購買担当者景況指数 2023年10月(中国物流購買連合会)
・ユーロ圏国内総生産 2023年7-9月期速報(EUROSTAT)
・ユーロ圏消費者物価指数 2023年10月速報(EUROSTAT)
・米雇用コスト指数 2023年7-9月期(労働省)
・米ケース・シラー住宅価格指数 2023年8月(S&P)
・シカゴ購買部協会景気指数 2022年10月(シカゴ購買部協会)
・米消費者信頼感指数 2023年10月(カンファレンスボード)
・米連邦公開市場委員会(FRB、1日まで)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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