プラチナ市況=大幅反発、円反落・現物高から上げ幅を拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/12          2024/10    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,616    + 6     9,620   +13  : 1,992.37   - 6.71
銀          112.0    0.0     112.7  +0.9  : 2,309.00   + 2.00
プラチナ     4,482   +147     4,427  +122  :   931.25   +28.45
パラジウム   5,400      0     5,400     0  : 1,121.67   - 1.33
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    150.24   +0.62  ユーロ・ドル相場   1.0596  +0.0034
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、大幅反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始ま
った。その後は、円高一服やドル建て現物相場が押し目を買われたことを受けて堅調と
なった。先限は95円高で推移。午後に入り、円反落とドル建て現物相場の上昇で上げ
幅を拡大し、120円超の上昇で引けた。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが122〜153円高、プラチナスポットが
168円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万9561枚、プラチナミニが1578枚、プラチナス
ポットが4289枚、パラジウムが0枚。
【プラチナは弱気の中国景気指標にも上げ幅を拡大】
 プラチナ先限は夜間取引で4416円まで上げ幅を拡大。ニューヨーク時間の取引開
始後、上げ幅を縮小も4342円で買い拾われ、夜間取引の後半から再上昇となった。
日中取引で午後に入り、4433円の高値をつけ、先限足として9月25日以来の高値
をつけた。
 ドル建て現物相場が934ドル台まで上昇、円相場が1ドル=150円台に反落した
ことが支援材料。出来高が急増し、プラチナ標準の出来高は2万枚近くまで膨らんだ。
買い戻し主導の踏み上げ相場の可能性もあり、取組高の増減を確認したい。
 本日の午前中、中国物流購買連合会が発表した10月の製造業購買担当者景況指が4
9.5となり、事前予想の50.2、前回の50.2を下回り、弱気の数字となった。
同国の景気不安が警戒される数字だったが、今日のJPXプラチナ相場は午後になり、
上げ幅を拡大した。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の932.50ドルから、ドル高に上値
を抑えられたが、金堅調を受けて押し目を買われた。午後に入り927ドル台に反落し
たが、切り返し、934ドル台まで再上昇した。
MINKABU PRESS 森 成俊

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