NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   943.0      951.8       937.6       944.9    +  5.0
         (24/ 4)   948.0      957.5       944.5       951.2    +  4.5
 パラジウム  (23/12)  1135.00    1153.00     1124.00     1126.10   - 12.20
         (24/ 3)  1138.50    1153.00     1131.00     1131.60   - 12.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          27,556         35,662        78,996       (-  1,342)
 パラジウム          2,984          4,528        22,840       (+    307)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          33,052.87  + 123.91
     30日  149.05/07   1.0614/16   ・ナスダック         12,851.24  +  61.76
     31日  151.68/70   1.0574/76   ・10年米国債利回り      4.88  +   0.03
・NY原油  (23/12)   81.02 - 1.29  ・SPDR保有金残高    859.49  -   2.31
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。前日比は、プラ
チナが4.1〜5.0ドル高、中心限月の1月限が5.0ドル高、パラジウムが
12.50〜12.20ドル安、中心限月の12月限は12.20ドル安。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、ドル高に上値を抑えられたが、欧州時間に
入ると、欧州中央銀行(ECB)の高金利維持見通しによるユーロ高を受けて押し目を
買われた。日中取引では、米消費者信頼感指数の低下を受けて買い戻されたが、ドル高
に上値を抑えられた。
 パラジウム12月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を937.6〜949.8ドルのレンジで推移し、前日
比8.6ドル高の948.5ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、ドル高に上値を
抑えられたが、欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の高金利維持見通しによる
ユーロ高を受けて押し目を買われた。
 日中取引は、ドル高を受けて戻りを売られた。その後は、米消費者信頼感指数の低下
を受けて上値を伸ばし、9月22日以来の高値951.8ドルを付けた。買い一巡後は
米国債の利回り上昇やドル高を受けて上げ一服となった。
 10月の米消費者信頼感指数は102.6と9月改定値の104.3から低下した。
ただ事前予想の100.0を上回ったことや米国債の利回り上昇を受けてドル高に振れ
たことに上値を抑えられた。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1129.00〜1145.00ドルのレンジ
で推移し、前日比2.70ドル高の1141.00ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、ドル高が圧迫要因になったが、欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服とな
った。
 日中取引は、買い戻され、1153.00ドルまで上昇した。その後は、ドル高や他
の貴金属の軟調を受けて売り優勢となり、1124.00ドルまで下落した。
 30日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7396
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーでハト派として知られるビスコ・イタリア中
銀総裁は、ECBはこれまで急激な利上げを行っており、今後数カ月は慎重な対応が必
要だとの見解を改めて示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁はイン
フレ率が2024年半ばに持続的に3%を下回った場合、利下げを検討すると述べた。
・10月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.9%
と、9月の4.3%から低下し、2021年7月以来の低水準となった。
・第3四半期のユーロ圏の域内総生産(GDP)速報値は前期比0.1%減と予想を下
回った。前年比0.1%増。市場予想は前期比0.0%、前年比0.2%増。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、ユーロ圏のインフ
レはここ一年で大幅に鈍化したが、まだ克服していないため、ECBは十分な高金利を
長期にわたり維持する必要があると述べた。
・第3四半期の米雇用コスト指数(ECI)は前期比1.1%上昇し、伸びは前四半期
の1.0%上昇から加速した。市場予想の1.0%上昇も上回った。
・10月の米消費者信頼感指数は102.6と9月改定値の104.3から低下した。
インフレや金利上昇、政局を巡る懸念が根強く、3カ月連続で低下した。
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