NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   932.6      945.7       929.2       944.3    + 13.7
         (24/ 4)   937.5      951.8       937.2       950.6    + 13.9
 パラジウム  (23/12)  1122.50    1141.00     1112.00     1128.30   + 17.70
         (24/ 3)  1130.50    1142.00     1121.00     1134.10   + 17.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          17,849         22,533        72,916       (-    235)
 パラジウム          3,615          3,248        23,326       (+     82)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          34,061.32  + 222.24
      2日  150.51/53   1.0621/23   ・ナスダック         13,478.29  + 184.10
      3日  149.35/37   1.0726/28   ・10年米国債利回り      4.55  -   0.11
・NY原油  (23/12)   80.51 - 1.95  ・SPDR保有金残高    861.51      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。前日比は、プラ
チナが13.6〜14.1ドル高、中心限月の1月限が13.7ドル高、パラジウムが
17.70〜17.80ドル高、中心限月の12月限は17.70ドル安。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となり、欧州時間に入
ると、上値を伸ばした。日中取引では、予想以下の米雇用統計を受けて一段高となっ
た。
 パラジウム12月限は予想以下の米雇用統計や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢と
なった。
 プラチナ1月限は時間外取引を930.3〜938.2ドルのレンジで推移し、前日
比5.3ドル高の935.9ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、ドル安を受けて
堅調となり、欧州時間に入ると、上値を伸ばした。
 日中取引は、序盤に戻りを売られ、929.2ドルまで下落した。その後は、予想以
下の米雇用統計を受けて一段高となり、945.5ドルまで上昇した。買い一巡後は利
食い売りが出たが、934.5ドルで押し目を買われると、945.7ドルまで上昇し
た。
 10月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比15万人増加と市場予想の18万
人増加を下回った。失業率は3.9%と前月の3.8%から小幅上昇した。また10月
の米ISM非製造業総合指数は51.8と9月の53.6から2カ月連続で低下し、5
カ月ぶりの低水準となった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1117.50〜1131.00ドルのレンジ
で推移し、前日比17.90ドル高の1128.50ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、戻りを売られて上げ一服
となった。
 日中取引は、予想以下の米雇用統計や他の貴金属の堅調を受けて1141.00ドル
まで上昇した。その後は、戻りを売られて1112.00ドルまで下落したが、ドル安
を背景に買い戻されて地合いを引き締めた。
 2日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7396
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・9月の独貿易統計によると、輸出は前月比2.4%減少した。世界的な需要の弱さを
背景にエコノミスト予想(1.1%減)を上回る落ち込みとなった。
・10月の英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は49.5で、8カ月ぶりの
低水準だった9月の49.3から改善した。速報値の49.2からも上方改定された
が、景況感の節目である50を3カ月連続で下回った。
・10月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比15万人増加で、市場予想の
18万人増加以上に減速した。全米自動車労組(UAW)による三大自動車メーカでの
ストライキが影響した。失業率は3.9%と前月の3.8%から小幅上昇し、2022
年1月以来の高水準を更新。平均時給は前年比4.1%増と、伸びは9月の4.3%か
ら縮小し、21年6月以来最小。
・10月の米ISM非製造業総合指数は51.8と9月の53.6から2カ月連続で低
下し、5カ月ぶりの低水準となった。ただ、新規受注の伸びが加速する中、当面は勢い
が回復する可能性がある。
・ブリンケン米国務長官は、イスラエル首脳らに対し、パレスチナ自治区ガザにおける
イスラム組織ハマスとの紛争に人道的な一時停止を認め、ガザへの支援を可能にし人質
解放に向けた取り組みに協力するよう求めた。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、この日発表された10月の雇用統計で労
働市場の逼迫が緩和していることを歓迎し、労働市場はより良いバランスにあるとの見
解を示した。
・レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者ナスララ師は、米国に対し、この
地域での戦争を防ぐためにはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃を止める
ことが重要だとし、イスラエルの北隣のレバノンとの国境地帯での戦闘が「広域戦争」
に発展する現実的な可能性があると警告した。
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