アジア株 豪州株は上値重い、あす豪中銀5会合ぶりに利上げ再開なら世界的な引き締め長期化懸念再燃? 東京時間14:02現在 香港ハンセン指数 17973.05(+308.93 +1.75%) 中国上海総合指数 3057.50(+26.70 +0.88%) 台湾加権指数 16688.82(+181.17 +1.10%) 韓国総合株価指数 2467.48(+99.14 +4.19%) 豪ASX200指数 6995.10(+16.90 +0.24%) インドSENSEX30種 64795.54(+431.76 +0.67%) アジア株は総じて上昇、米利上げサイクル終了期待が一段と高まっている。 先週のFOMCでパウエルFRB議長がハト派な姿勢を示したことや、米雇用統計で雇用者数の伸びが鈍化し失業率が悪化したことで、米利上げ打ち止めとの見方が強まっている。特に香港株にとっては好材料。香港は米ドルとのペッグ制を採用していることから金融政策を米国に連動させている。そのためFRBが利上げ打ち止めなら香港も基準金利引き上げ打ち止めとなる。 香港市場では美団やJDドットコム、テンセントホールディングス、バイドゥ、アリババ、レノボなどハイテク関連が総じて上昇。龍湖集団や華潤置地、中国海外発展など不動産株も上昇している。 豪州株は上昇も上値は重い。原油価格の下げが嫌気されており、素材やエネルギー関連が総じて下落している。 また、あすの豪中銀理事会への警戒感も高まっている。予想を上回るCPIや小売売上高、失業率改善などを受け、5会合ぶりの利上げが予想されている。仮に豪中銀が利上げを再開すれば、世界的な引き締め長期化、あるいは他の主要国も再び利上げするのではないかとの見方が浮上する恐れもあり、せっかくの株高に水を差す可能性がある。 NY原油価格は足元では1バレル=81ドル付近で落ち着いているものの、イスラエルハマス戦争が悪化すれば、再び90ドル台に上昇する可能性もある。サウジアラビアとロシアは今年末までの減産継続を再確認したと明かした。また、サウジは来月見直しする予定だが、減産延長なのか、あるいは拡大、もしくは増産なのかは分かっていない。 韓国株は大幅上昇、金融委員会が来年6月末まで空売りを禁止すると発表したことを受け、幅広い銘柄に買いが入っている。ハイテク中心のコスダック指数は6%を超える上昇。一時、売買5分間停止のサイドカーが発動した。最も空売りされていた原材料メーカーのSKCは11.5%高。 韓国当局は、市場混乱のさなか大規模な空売りおよび違法行為が見られたと指摘しているが、一部では金融危機のようなショックがない中での空売り禁止は「異例」であり「不当」だと批判する声が聞かれる。
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