アジア株は下落、米利上げサイクル終了期待後退 韓国株は月曜の上昇打ち消し、空売り禁止したくらいでは買い続かず 東京時間11:03現在 香港ハンセン指数 17227.21(-284.08 -1.62%) 中国上海総合指数 3035.00(-18.28 -0.60%) 台湾加権指数 16687.21(-58.44 -0.35%) 韓国総合株価指数 2403.62(-23.46 -0.97%) 豪ASX200指数 6980.70(-34.20 -0.49%) アジア株は総じて下落。きのうのパウエルFRB議長の「タカ派」発言を受け、米利上げサイクル終了期待が後退。きのうパウエルFRB議長は、必要ならば一段の引き締め「躊躇しない」とコメントした。インフレを中銀目標の2%に引き下げるうえで十分な引き締めを行ったと完全には確信を持てないと語った。 香港株は1.62%安、約1週間ぶり安値をつけている。香港は米ドルとのペッグ制を採用していることから金融政策を米国に連動させている。そのためFRBのタカ派化が警戒される。 バイドゥやアリババ、JDドットコム、美団、レノボなどハイテク関連の下げが目立つ。不動産株も総じて下落している。 サンズチャイナやギャラクシーエンターテイメントなどカジノ関連は大幅安。米ゴールドマンサックスがカジノ運営会社の米高梅中国控股の事業の勢いに鈍化の兆しが見られると指摘したことが懸念されている。 韓国株は0.97%安、空売り禁止を受け1日として過去最大の上げを記録した月曜日の上昇を帳消しにしている。いくら空売りを禁止しても国内外のファンダメンタルズが改善しなければ株価上昇は続かないだろう。 豪州株は豪中銀四半期金融安定報告を受け下げ幅をやや縮小している。 豪中銀は11月会合で5会合ぶりに利上げを再開したが、金利据え置きも検討したと明かした。これにより利上げ打ち止め観測が一段と高まっている。中東情勢問題の進展による世界的なエネルギー価格や経済活動に与える影響を懸念している一方、国内の生産量の伸びや労働単位コストの伸び抑制などを受けインフレ圧力がさらに緩和する可能性もあると指摘した。 中国紙によると、中国国家金融監督管理総局がきのう重要な会合を開いたと報じている。詳細は不明だが景気下支え策への期待感が広がりそうだ。
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