ゴム週間展望=戻りを試すか、暴騰した期近11月限の値動きに注意

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [11月6日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)  先限つなぎ足 11月6日〜11月10日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 RSS先限      268.0      268.0(6)   268.0(6)    268.0         0.0
  24年4月限      258.8      267.9(10)    255.3(8)    264.7      +  6.1
 TSR20    220.0      222.0(9)     220.0(6)    222.0      +  2.0
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 151.37円  前週末比 0.95 円安
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【前週までのレビュー】手掛り材料難の中、テクニカル面からの売りに押されるとみる
とした。
【期近の上昇に注意】
 JPXゴムRSS3号の活発限月の4月限は、買い優勢となっている。11月に入
り、253〜260円前後で弱もち合いとなっていたが、9日に終値ベースで260円
を上抜き、レンジから上放れた。
 11月中旬に差し掛かり、先月と同様に期近の上昇が目立ってきた。期近11月限は
7〜9日の3営業日で24.2円も上昇した。ただ、11月限の取組高には、ほとんど
変化は見られないうえ、出来高も膨れてはいない。産地価格をみても、大きな変化はな
く、内部要因主導で上昇している可能性がある。期近の暴騰に活発限月の4月限がどこ
まで追随するかだが、先月も同様の背景から、一時的にせよ一代の高値を更新してい
る。上海ゴムも上昇しており、薄商いの中、高値を取る可能性もあり、戻り売りは慎重
に対処したい。
【上海ゴムは戻りを試す】
 上海ゴムの中心限月1月限は、戻りを試す展開となっている。10月16日に1万4
920元まで上昇し、一代の高値を更新した。だが、同水準で上値が重くなると、10
月20日には1万4375元まで軟化する場面があった。その後、1万4755元まで
戻したのち、再度売り込まれ、11月7日には1万3978元まで下落するなど、節目
の1万4000元の攻防となった。だが、同水準で支持されると、10日には1万44
00元まで上昇し、3日に付けた直近の高値1万4320元を上抜いてきた。目先、節
目の1万4500元の攻防となりそうだ。同水準を突破するようなら、10月26日の
高値1万4755元を試すとみる。
【中国にデフレ懸念が残る】
 9日に中国国家統計局が発表した10月の消費者物価指数は、前年同月比0.2%低
下となった。3カ月ぶりに前年同月でマイナスとなった。食料品価格の下落が目立った
うえ、耐久財も下落した。また、同時に発表された同月の生産者物価指数は同2.6%
低下した。13カ月連続の低下で、マイナス幅は9月の2.5%から拡大した。依然と
してデフレ懸念がくすぶっている。上海総合指数株価指数の値動きをみても、直近の下
落場面では、4月29日に付けた年初来安値の2863.65割れは回避されたもの
の、戻りも鈍い。中国景気の回復期待からの株高、商品高の動きは、現時点では期待は
薄そうだ。
【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の4月限は、買い優勢となっている。10月12日にそれ
まで抵抗となっていた240円前後をしっかり突破し、翌12日には上海ゴムの大幅高
を手掛かりに250.4円まで急騰した。その後も期近主導で続騰なり、10月19日
には一代の高値となる276.6円まで水準を引き上げた。ただ、期近の上昇が内部要
因主導だったことなどから、10月23日には253.3円まで大きく水準を引き下げ
た。10月26日に268.0円まで戻したが、その後は253〜260円付近で弱持
ち合いとなっていた。だが、9日に終値ベースで260円を上抜くと、10日の取引で
は267.9円まで水準を引き上げる場面があった。
 買いが先行すれば、10月26日の高値268.0円が最初の関門になる、同水準を
上抜くと節目の270円や10月19日に付けた一代の高値276.6円を意識した展
開になりそうだ。一代の高値を更新すれば、節目の280円を目指した動きとなろう。
 一方、売りが先行すれば、節目の260円がポイントになる。同水準を割り込むと、
再び253.3〜260円前後のレンジ相場に押し戻される。その場合は、10月23
日と30日の安値253.3円に注目したい。同水準を割り込むと、19日の高値27
6.6円と26日の高値268.0円、11月10日の高値267.9円でトリプルト
ップが形成され、節目の250円や240円を目指した下落局面になるとみる。
【今週の注目ポイント】
 JPXゴムRSS3号期近11月限の動きに注目したい。11月限は、7日に前営業
日比14.0円高、8日に同9.8円高と急騰した。特にファンダメンタルズに大きな
変化はないとみられるが、先月の期近の踏み上げから相場が乱高下する場面があり、今
月も納会に向けて注意したい。
【相場予想レンジ】
 11月13〜16日のゴムRSS3号4月限の中心レンジ予想は240〜270円。
テクニカルの支持線は253.3円(10月23日と30日の安値)、抵抗線は27
6.6円(一代の高値)。
 <当面の予定(イベント・経済統計)>
 13日 企業物価指数 2023年10月(日本銀行)
     米財政収支 2023年10月(財務省)
     建玉明細報告(CFTC)
 14日 英雇用統計 2023年10月(国立統計局)
     ユーロ圏域内総生産 2023年7-9月期改定(EUROSTAT)
     独景況感指数 2023年11月(ZEW)
     米消費者物価指数 2023年10月(労働省)
 15日 国内総生産 2023年7-9月期1次速報 (内閣府)
     中国小売売上高 2023年10月(国家統計局)
     中国鉱工業生産 2023年10月(国家統計局)
     英消費者物価指数 2023年10月(国立統計局)
     ユーロ圏鉱工業生産 2023年10月(国家統計局)
     ユーロ圏貿易収支 2023年9月(EUROSTAT)
     米小売売上高 2023年10月(商務省)
     米生産者物価指数 2023年10月(労働省)
     米製造業景況指数 2023年11月(ニューヨーク連銀)
     米企業在庫 2023年9月(商務省)
 16日 機械受注 2023年9月(内閣府)
     貿易収支 2023年10月速報(財務省)
     中国住宅価格指数 2023年10月(国家統計局)
     米新規失業保険申請件数(労働省)
     米輸出入物価指数 2023年10月(労働省)
     米製造業景況指数 2023年11月(フィラデルフィア連銀)
     米鉱工業生産・設備稼働率 2023年10月(FRB)
     対米証券投資 2023年9月(財務省)
 17日 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
     英小売売上高 2023年10月(国立統計局)
     ユーロ圏国際収支 2023年9月(ECB)
     ユーロ圏消費者物価指数 2023年10月確報(EUROSTAT)
     米住宅着工・許可件数 2023年10月(商務省)
     建玉明細報告(CFT
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