【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における11月 7日時点の大口投機家の売り越しは269万1380枚となり、前週の269万 7996枚から縮小した。取組高合計は4338万9061枚となり、前週から10万 7739枚(0.25%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.6%増、債券 合計が0.2%減、為替合計が1.3%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.7%増、エネルギー合計は2.4%増、金属合計は0.6%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規売りが新規買いを 上回って売り越しを拡大、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小した。為 替は手じまい売りが買い戻しを上回って売り越し(ドル買い)を小幅に拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止の見方が強まった。ただパウエル 米FRB議長は、適切なら一段の政策引き締めを躊躇しないと述べたことを受けて利上 げに対する警戒感が残った。一方、イスラエル軍がガザ市を包囲し、攻撃が続いたが、 紛争拡大は引き続き抑制された。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が10万4040枚売り越し(前週9万 9629枚売り越し)、ユーロは8万9056枚買い越し(同8万5253枚買い越 し)、英ポンドは1万6252枚売り越し(同1万8636枚売り越し)となった。ユ ーロは新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油が景気減速懸念や需要減少に対する警戒感を受けて軟調となり、 7月20日以来の安値74.91ドルを付けたのち、買い戻されて下げ一服となった。 貴金属市場では、金が中東の紛争拡大が抑制されたことやパウエル米連邦準備理事会 (FRB)のタカ派発言を受けて軟調となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が23万5970枚買い越し(前 週26万2258枚買い越し)に縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。ニューヨ ーク金は16万6216枚買い越し(同16万3425枚買い越し)に拡大、ニューヨ ーク・プラチナは6958枚買い越し(同1万0826枚買い越し)に縮小した。金は 新規買い、買い戻しが入り、プラチナは手じまい売り、新規売りが出た。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが10万6041枚売り越し(前週8万 7696枚売り越し)に拡大、大豆は6万3557枚買い越し(同1万6260枚買い 越し)に拡大した。コーンは手じまい売り、新規売りが出て、大豆は新規買い、買い戻 しが入った。前週のコーンは、需給緩和見通しを受けて軟調となった。米農務省の需給 報告では、生産量予測が上方修正された。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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