●週間見通し穀物、コーン安値低迷・大豆押し目買い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週のトウモロコシ相場は、安値ボックス気味の展開になった。南米の気象環境の評
価が定まらず、売買が交錯した。良好な輸出環境、ドル安環境はポジティブだが、積極
的に買い進むような動きはみられなかった。逆に大きく買い進むような動きもみられな
かった。ボックス相場が踏襲されている。大豆相場は1330〜1390セントのレン
ジで荒れた展開になった。週前半は南米の天候リスクを織り込む形で買い優勢の展開に
なったが、その後は降雨報告で調整売りが膨らみ、1330セント水準で上値を抑えら
れる展開になった。
 今週も、トウモロコシ相場は方向性を欠く展開になろう。南米の天候リスク評価が定
まらない。需給緩和評価の上値圧迫が続くが、一方で既に十分に値下がりも進んでお
り、決定打を欠きやすい。アルゼンチン産の供給不安、地中海の戦闘激化などの売買材
料もあるが、決め手を欠いたレンジ相場が続こう。大豆相場は需給ひっ迫感が強く、南
米天候要因で値下がりした局面は買い場になろう。需要が良好なことに加えて、アルゼ
ンチン産の供給不安も強い。
 予想レンジは、トウモロコシが3月限で475〜490セント、大豆が1310〜1
390セント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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