アジア株 上海株は3週間ぶり安値、「影の銀行」中植企業集団が5兆円の債務超過 工業企業利益伸び鈍化

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株は3週間ぶり安値、「影の銀行」中植企業集団が5兆円の債務超過 工業企業利益伸び鈍化

東京時間11:09現在
香港ハンセン指数   17408.25(-151.17 -0.86%)
中国上海総合指数  3019.66(-21.01 -0.70%)
台湾加権指数     17282.52(-4.90 -0.03%)
韓国総合株価指数  2508.84(+12.21 +0.49%)
豪ASX200指数    7019.10(-21.65 -0.31%)

アジア株は軒並み下落、中国景気減速懸念が重石。

上海株は続落、反発して始まった香港株も下げに転じている。

中国資産運用大手の中植企業集団が先週、投資家対し日本円でおよそ5兆4000億円の資金が不足、深刻な支払い不能状態にあると説明した。これを受け「影の銀行」(シャドーバンキング)問題が再燃している。中国10月の工業企業利益が前年比+2.7%と3カ月連続でプラスとなったものの、前回の+11.9%から上昇幅が大きく鈍化したことも懸念されている。

中国で呼吸器疾患が急増していることも懸念されている。中国当局は記者会見を開き、呼吸器疾患急増についてインフルエンザが中心と説明。そのほか、ライノウイルスとマイコプラズマ肺炎、RSウイルスも流行していると述べた。これを受け、台湾当局は中国、香港、マカオからの旅行者に対し厳戒態勢をとると発表した。

香港市場では龍湖集団や新世界発展、中国海外発展、華潤置地など不動産株が総じて下落している。バイドゥやネットイースなどハイテク関連の一角は上昇している。

上海株は約3週間ぶり安値。北京万通新発展集団や臥龍地産集団、北京市大龍偉業房地産開発、雲南城投置業など不動産株が総じて下落している。一方、呼吸器疾患急増を受け医療品関連は大幅高。江蘇四環生物は10.1%高、江蘇聯環薬業は8.6%高、特一薬業集団は7.3%高。

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