シカゴ大豆市況=まちまち、ブラジルの降雨や弱気な輸出が重石に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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             始 値   高 値   安 値    帳入値    前日比
   2024/01   1,329.50    1,339.00    1,323.50    1,329.75     - 1.00
   2024/03   1,348.75    1,356.50    1,341.50    1,348.25     - 0.50
   2024/05   1,361.75    1,369.25    1,354.75    1,361.75     - 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       212,376         146,158        741,889  (-  7,650)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(11月23日までの週)
 大 豆:144万3385トン(前週改定値:163万1090トン)
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*米農務省発表の週間作物進度報告:今期の発表は終了。
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月3日−12月7日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆はまちまち。終値の前日比は1.00セント安〜1.00セント高。中心限月の
1月限の終値は前日比1.00セント安の1329.75セント。
 これまで乾燥していたブラジル中部産地で雨がちな天気が続き作柄改善が見込まれる
ことや週間輸出検証高が前週から減少したことが弱材料視された。ただ、ブラジル産地
の大豆作付遅延が警戒されて下げ幅は限られた。

 1月限は1329.50セントで取引を開始した直後に軟化し1323.50セント
の安値に達したが、すぐに浮上して欧州の時間帯終盤にかけて値位置を切り上げ、一時
は1339セントの高値に達した。シカゴの時間帯を迎えると値位置を切り下げたが
1329セントを割り込むと買い戻される底堅い足取りとなるなか、プラスサイドと
マイナスサイドを挟んでの高下となったが終盤には転売が出て、マイナスサイドに値を
落として引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の11月23日までの週の大豆週間輸出検証高は144万
3385トンで前週改定値の163万1090トンを下回った。今年度の累計は
1745万2703トンで前年同期の1958万7834トンを約10.9%下回っ
た。
 USDAによる今期の作柄報告の発表は終了。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 25〜26日にかけての週末にはパラナ州を中心に再びまとまった雨量を伴う降雨が
発生。リオグランデドスル州では25〜26日の週末に降雨は発生しなかったうえ、今
週は少雨傾向になるもよう。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が続く典型的な雨季となっている。寒冷前線の到来により週末には再び
まとまった雨量を伴う降雨が発生するだろう。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この週末の降雨はなく、数日にわたって降雨は発生していない。ただ、28〜29日
には前線の通過に伴い降雨が発生する見込み。また、11月30日〜12月1日にかけ
ても再び降雨が発生する見通しとなっている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この数日は降雨は発生していないが、今週は28日から12月3日にかけて雨がちな
天気が続くだろう。全体的にコーンと大豆の生育にとって良好な生育環境を維持してい
る。
米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 米プレーンズ中部および南部では25〜26日にかけてまとまった量の降雪を記録。
気温が低下したものの、26日にはすでに雪が解け始めている。今週は穏やかな天気が
続き、週末にかけて平年を上回る水準まで気温が上昇する見込み。また、これに伴い土
壌水分の回復が促されるだろう。
 大豆製品は大豆粕、大豆油ともに堅調で終了。共に前週の続落後で修正のための買戻
しが入った。大豆粕の期近限月1月限は前日比2.50ドル高の436.60ドルで終
了。

今日の材料
・ブラジル南部では雨がちな天気が続き降雨過多が懸念される。
・ブラジル中部産地では雨が降り続き土壌水分の回復が期待される。
・アルゼンチン産地では生育に適した天気が続く。
・11月23日までの週の大豆週間輸出検証高は144万3385トンで前週改定値の
 163万1090トンを下回る。
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