きょうは動きが一服しているものの、ドル売りの動きが本格的に強まっている。FRBの利上げサイクル終了への期待だけが高まっていた時点では、まだドル高期待は温存されていた。しかしここに来て、本格的に「利下げ」のキーワードが市場に浮上して来ており、ドルロングを持ち続けることへの不安感が台頭している。それがドルに対する過度な楽観論を覆し、これまでのドルロングのポジションの整理を余儀なくさせているようだ。 一方、ユーロやポンドといった通貨も利下げ観測が浮上している。これまでは、ユーロ圏の景気後退への不安も相まって、主要国ではECBが最も早く利下げを開始すると見られていた。しかし、現状はFRBが来年の3月か5月に利下げ開始との見方が有力視され始めており、その半面、ECBの利下げ開始は4月の見方もあるが、まだ6月以降との見方が多い状況。英中銀については利下げ自体がまだ未知数といったところ。 景気については米国が最も底堅いと見られているものの、FRBが一旦利下げを開始すれば、他の中銀よりも動きは早いとの指摘は以前から出ていた。そのような中で、地政学的リスクが高まらない限りにおいては、来年が世界的な利下げ合戦になれば、シナリオはドル安との見方が、いまのドルの上値を重くしているのかもしれない。 USD/JPY 147.34 EUR/USD 1.0974 GBP/USD 1.2694 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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