ゴム午前=売り先行、上海ゴムの上げ幅縮小や日中の円高を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、売り先行。寄り付きでは、上海夜間高や円安を好感し、水準を引
き上げた。ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが上げ
幅を縮小したことや、ドル・円相場が円高方向に振れたことを嫌気して、売りが優勢と
なり、一部限月がマイナスサイドに振れている。TSR20は出来ず。

 午前11時47分現在のRSS3号は前営業日比7.5円安〜変わらず。活発限月の
期中5月限は同5.3円安の257.7円、期先11月限は出来ず、推定出来高は
1470枚(前日夜間取引含む)。

【5月限は下値模索か】
 今日午前のJPXゴムRSS3号は、日中取引の上海ゴムが夜間取引の上げ幅を縮小
させる展開となっていること受けて、売りが優勢となってきた。活発限月の5月限は、
257.3円まで一時下落した。チャート的には、11月22日の安値216.9円を
下抜き、ネックラインを割り込んだ。終値ベースで節目の260円もしっかり下抜く
と、売り圧力が強まりそうだ。その場合は、10月30日の安値254.8円が視野に
入る。
 現状、ファンダメンタルズから特に積極的な売り材料は見当たらない。ただ、上海ゴ
ムの中心限月1月限が崩れており、上海ゴムにつれ安となれば、JPXゴムRSS3号
も下値を模索する展開となりそうだ。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、RSS3号は3月限と6月限のみ約定し、0.1セント高と
0.6セント安。TSR20は総じて売りが優勢となり、1.2セント安〜0.2セン
ト高。

 上海ゴムは大幅安。午前11時00分現在、指標限月の2024年1月限は、前営業
日比5元高の1万3645元となっている。

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