NY原油市況=続落、来年の米景気悪化懸念が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     75.59       76.76       73.93       74.07        - 1.89
  2024/02     75.71       76.81       74.13       74.25        - 1.80
  2024/03     75.67       76.71       74.20       74.31        - 1.68
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
    526,329              1,371,341             1,649,235    ( + 64,600)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     266.15    - 9.27
                            2024/02     262.98    - 8.64
         改質ガソリン       2024/01     212.11    - 5.47
                            2024/02     212.56    - 5.22
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.89〜
1.80ドル安。その他の限月は1.68〜0.26ドル安。
 今週の石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚会合で追加減産が合意に至ったもの
の、規模が限定的だったことが引き続き相場を圧迫した。来年にかけて主要国経済が悪
化し、米経済も弱含んでいくとみられているなかで需要の下振れや供給過剰が警戒され
ている。11月の米ISM製造業景気指数は46.7と、13ヶ月連続で景気判断の分
岐点を下回った。
 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は追加利上げの可能性を繰り返してい
るほか、利上げ打ち止めも示唆しておらず、高水準の政策金利の据え置きが続くことに
よる景気悪化懸念も重し。一方、シカゴ連銀のグールズビー総裁は、インフレ率は我々
が望んでいるようにまさに減速していると述べるなど、物価上昇率の正常化に自信を示
した。
 イスラエルとハマスの戦闘休止が終了したことは不透明な要因。パレスチナのガザ地
区への攻撃が再開され、少なくとも178人のパレスチナ人が死亡したと伝わってい
る。
 時間外取引で1月限は前日終値付近で小動き。通常取引開始後は76.76ドルまで
強含んだが、動意は限定的。ただ、終盤にかけて売りが強まると、73.93ドルまで
下落した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。原油安に連動した。
今日の材料
・米石油掘削リグの稼働数は前週比5基増の505基=米ベーカー・ヒューズ
・11月のベネズエラ石油輸出は前月比横ばいの日量65万1000バレル=ロイター
・ブラジルはOPECプラスに加わるが生産枠には関与せず=ペトロブラスCEO
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