NY原油市況=続落、OPECプラスの追加減産の効果を疑問視

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     74.58       75.03       72.63       73.04        - 1.03
  2024/02     74.76       75.20       72.87       73.32        - 0.93
  2024/03     74.81       75.20       73.04       73.53        - 0.78
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     613,197             814,632             1,640,920    ( - 8,315)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     265.97    - 0.18
                            2024/02     262.56    - 0.42
         改質ガソリン       2024/01     213.42    + 1.31
                            2024/02     213.43    + 0.87
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
1.03〜0.93ドル安。その他の限月は0.78ドル安〜0.33ドル高。
 先週の石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚会合で発表された追加減産によっ
て、需給が引き締まっていくのか不透明であるとみられていることが重し。OPECに
加盟しているものの、生産制限のないイランは増産傾向にあるほか、OPECプラスに
参加する予定のブラジルの生産量も増加傾向にあり、今回の追加減産の効果は不透明。
米国は脱炭素社会の実現を推進している一方、原油生産量が過去最高水準で推移してい
ることも供給過剰見通しを後押し。
 来年の世界的な景気悪化懸念は、需要見通しを圧迫。ユーロ圏では国内総生産(GD
P)の縮小が始まっており、その他の主要国も減速する傾向にある。堅調さを維持して
いる米経済の見通しも不透明。
 サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、先週合意した1−3月期の自主
減産はこの期間の在庫増加を相殺するのに十分であるとの見方を示した。必要な場合は
来年1−3月期以降も自主減産を継続可能との認識も示している。
 時間外取引で1月限は75.03ドルまで戻りを試したものの、買い戻しは続かずマ
イナス圏で推移した。通常取引開始にかけてはプラス圏に浮上する場面はあったが、上
値は重く、72.63ドルまで下落した。
 改質ガソリンは反発。ヒーティングオイルの期近は続落。ヒーティングオイルは下値
探りが継続している。
今日の材料
・ロシアのプーチン大統領、今週中にサウジやアラブ首長国連邦(UAE)を訪問へ
・ベネズエラ、エセキボ地域の領有権主張を問う国民投票で95%が支持
・インド、ベネズエラ産原油の購入を再開=ロイター
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