貴金属は、軒並み下落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優 勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク安を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は57.51ドル安 の2028.38ドル、銀が94セント安の2449セント、プラチナが15.30ド ル安の917.00ドル、パラジウムは22.63ドル安の974.00ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.14/16円で、前営業日の 大引け時点から0.46円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が9605円前後、銀は116.5円前後、プラチナは 4305円前後、パラジウムは4800円前後。 【NY金は米国債の利回り上昇やドル高が圧迫】 金はきのうの海外市場では、米国債の利回り上昇やドル高を受けて売り優勢となっ た。 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて週明けに急伸したが、利食い 売りなどが出て上げ一服となり、ニューヨーク市場での米国債の利回り上昇やドル高を 受けて一段安となった。ニューヨーク市場でこれまでの反動が出た。ただ米FRBの利 上げ停止見通しに変わりはない。10月の米製造業新規受注は前月比3.6%減少し、 2020年4月以来の大幅な減少率となった。耐久財や輸送機器の需要が減退した。市 場予想は2.8%減。今後発表される経済指標で景気減速が示されると、ドル売りが再 開されるとみられる。 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、3日に紅海の国際水域で商業船3 隻が攻撃され、米海軍の駆逐艦カーニーが介入した事件を巡り、国際平和と安定に対す る脅威だと非難した。この攻撃はイエメンの親イラン武装組織フーシ派によるものだ が、イランが支援したものと確信するに足る理由があるとした。 銀はきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 【NYプラチナはドル高や金軟調が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。週明けのアジア市場で金が急伸した が、プラチナの上値は限られ、戻りを売られた。またニューヨーク市場の米国債の利回 り上昇やドル高が圧迫要因になった。この日は11月の中国の財新サービス業購買担当 者景況指数(PMI)の発表があり、中国経済に対する見方も確認したい。 <今日の予定> ・中国サービス業購買担当者景況指数 2023年11月(財新) ・キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行) ・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年11月確報(Markit) ・ユーロ圏生産者物価指数 2023年10月(EUROSTAT) ・米非製造業景況指数 2023年11月(ISM) MINKABU PRESS 東海林勇行
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