NY原油市況=続落、来年1−3月期の供給過剰を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     73.30       74.12       72.17       72.32        - 0.72
  2024/02     73.59       74.34       72.45       72.53        - 0.79
  2024/03     73.71       74.50       72.62       72.70        - 0.83
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     526,184              949,261             1,641,322    ( + 402)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     264.11    - 1.86
                            2024/02     260.48    - 2.08
         改質ガソリン       2024/01     211.03    - 2.39
                            2024/02     211.28    - 2.15
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.79〜0.72ドル安。その他の限月は0.95〜0.16ドル安。
 来年1−3月期の供給過剰見通しが引き続き相場を圧迫した。例年1−3月期は需要
が弱く在庫が積み上がりやすい時期で、石油輸出国機構(OPEC)プラスの追加減産
が不十分であるとみられている。主要国のインフレ率は低下しているが、利下げを開始
するまでの期間が不透明で、景気悪化が警戒されていることも重し。
 ロシアのノバク副首相は、先週のOPECプラスの合意で「1−3月期に通常見られ
る季節的な需要減少期を市場が安全に乗り切れるようになるはずだ」と述べた一方、
「現在の措置が十分でない場合には、OPECプラスは投機とボラティリティーを回避
するために追加措置を講じるだろう」と語った。ただ、足元の原油安をけん制したもの
の、相場の反応は限定的だった。
 10月の米求人件数が873万3000件まで減少し、2021年3月以来の低水準
となったことは来年の米利下げ開始観測を強めた。ただ、来週の米連邦公開市場委員会
(FOMC)で利上げの打ち止めが示唆されるとの期待感は限定的。
 時間外取引で1月限は強含む場面はあったが上値は重く、通常取引開始を控えて
72.17ドルまで下落。通常取引が始まると切り返し、74.12ドルまで水準を切
り上げたものの、買い戻しは続かずプラス圏を維持できなかった。
 改質ガソリンは反落。ヒーティングオイルの期近は続落。原油安が重しとなった。
今日の材料
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル減
・サウジアラムコ、1月積みのアジア向けアラブライトのOSPを引き下げ
・11月のイラク原油生産量は前月比で日量9万6000バレル減の同409万
3000バレル
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