金・銀午前=総じて続落、金は円高でマイナスサイドに転じる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金、銀は総じて続落。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、
ドル建て現物相場が堅調となったが、円高を受けてマイナスサイドに転じた。銀はニュ
ーヨーク安を受けて先限が売り優勢となった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が15円安〜7円高、金ミニが18.0
円安〜8.0円高、ゴールドスポットが34円高、銀が1.1円安。
 午前11時3分現在の出来高は、金が2万4112枚、金ミニが4398枚、ゴール
ドスポットが6120枚、銀が3枚。
【NY金は予想以下の全米雇用報告が支援】
 金は予想以下の全米雇用報告が支援要因になった。11月の全米雇用報告によると、
民間部門雇用者数は10万3000人増と、市場予想の13万人増を下回った。製造業
で減少し、労働市場の減速が示された。米国債の利回りが低下し、金の支援要因になっ
た。ただ市場では欧州中央銀行(ECB)の利下げも織り込んでおり、全米雇用報告発
表後のドル安は一服した。
 ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、10月の各国中央銀行の金購
入は42トンとなった。9月の72トンから減少したが、今年平均の34トンを上回っ
た。購入が目立ったのは中国が23トン、トルコが19トン、ポーランドが6トン。
 金先限は夜間取引で9620円まで上昇した。欧州時間に買い戻されたことが支援要
因になった。日中取引では9564円まで下落した。円相場は1ドル=146円台後半
の円高に振れた。銀先限は114.0円まで下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、予想以下の全米雇用報告を
受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2026.44ドルから、ドル安を
受けて堅調となった。
 午前11時現在、2027.61ドルで推移。銀は2381セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2024.50ドル、銀が2426セント。

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