●週間見通し穀物、コーンは現行価格で小動き=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は、トウモロコシ相場がじり高の展開なった。現物市場が安値拒否の動きを見せ
ていること、良好な輸出需要環境、小麦相場高などが下値を支えた。ただし、根強い需
給緩和評価が上値を抑え、大きな値動きには発展しなかった。大豆の降雨見通しを手掛
かりに調整売りが優勢だった。ブラジルの生産高見通しを引き下げる動きも強かった
が、それ以上に南米の降雨見通しが嫌気された。
 今週のトウモロコシ相場は現行価格水準で横這い推移になろう。農家が安値拒否の姿
勢を強めており、下落余地は乏しい。一方で、需給緩和状態で先高感の形成は難しい。
このまま現在の価格水準で揉み合う展開になろう。南米の天候に注意が必要だが、積極
的にリスクプレミアムを加算していくような動きは想定しづらい。大豆は南米の降雨が
続くと上値を圧迫されるが、良好な需要環境や剤尾のタイト化見通しからは1,300セン
ト水準は下げ過ぎ感が強い。1300セントでの下げ止まりの有無を打診する局面にな
る。
 予想レンジは、トウモロコシが475〜500セント、大豆が1285〜1340セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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