[12月4日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 12 月 4 日〜 12 月 8 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 ガソリン 先限 79,000 79,000( 6) 79,000( 4) 81,000 +2,000 灯 油 先限 78,000 81,500( 6) 78,000( 4) 81,500 +3,500 原 油 先限 63,960 64,780( 5) 60,880( 8) 60,880 -5,140 ====================================== 12 月 4 日〜 12 月 8 日 <海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比 NY原油 1 月限 74.58 75.03( 4) 68.80( 7) 71.23 -2.84 ブレント原油 2 月限 79.50 79.72( 4) 73.60( 7) 75.84 -3.04 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 8日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 143.90 前週末比 4.11円の円高 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】OPECプラス会合は「事実で売る」展開となり、月末の手じまい 売りが加速した。チャート的には80ドル台乗せに失敗し75ドル水準まで崩れた形と なっているが、目先はどこで下げ止まるのかが注目されるとした。 【NY原油は70ドル台割れからの下値余地に注目】 ニューヨーク原油1月限は、前回の当欄で下値メドとした72.37ドルを大きく下 回り、7日には68.80ドルまで崩れて、7月以来の70ドル台割れとなった。 1月限ベースで今年の安値である3月20日の64.37ドルから今年の高値である 9月28日の90.27ドルまでの上げ幅の78.6%押しの69.91ドルを既に割 り込んでいる。また期近のつなぎ足ベースでも今年の安値である5月4日の63.57 ドルから今年の高値である9月28日の95.03ドルまでの上げ幅の78.6%押し の70.31ドルを既に割り込んでいる。 目先はどこまで下値余地があるのかが注目されるが、まだセリング・クライマックス が来ていないと見れば、全値押しは1月限ベースなら64.37ドル、期近つなぎ足ベ ースなら63.57ドルまで下値余地が拡大する。仮にそうなれば、米FOMC声明文 が公表される13日の新月辺りに底入れするシナリオが描ける。1月限の納会前にもう 一段安が仕掛けられるか。また13日にはOPEC、14日にIEAの月報がそれぞれ 発表される。 なお本稿執筆時の8日の午後には70ドル台前半まで戻している。 材料的には、OPECプラス会合が失望視された流れで、下落相場の常套文句である 景気減速懸念が再びクローズアップされている。チャートが崩れたことで、テクニカル 面からの売り圧力も強まった。現状は一時的な70ドル台割れで売り方の達成感がひと まず出ているが、8日に発表される11月の米雇用統計、さらに13日の米FOMC声 明文公表など通過した時の値位置がどうなっているが注目される。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はさらに上昇して、3万6000ドル 台に乗せてきた。今後天井感が出て来るか否かが年末に向けての焦点となりそうだ。 ドルインデックスは戻りも104ポイント台で頭打ちとなり、直近は103ポイント 台半ばまで崩れた。 原油相場にとってはともに追い風と言える形。 【11月の中国の原油輸入、前年同月比で9.2%の急減】 7日の中国の税関総署の発表によると、11月の同国の原油輸入は4244万500 0トン(日量1033万バレル)となり、前年同月比で9.2%も急減した。前年同月 比で減少したのは今年4月以来となった。また前月比でも10.5%も急減した。水準 自体も7月以来の低水準。 なお今年1〜11月の累計は5億1565万トン(同1127万バレル)で前年比1 2.1%増となっている。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油先限は大きく底割れして6万0880円まで崩れ、下降中のボリンジャーバ ンドの−2シグマ(6万2210円辺り)を下放れた。 ガソリン先限は名目値で急伸して8万1000円と、ボリンジャーバンドの2シグマ (8万0840円辺り)を上回っている。 【NY原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油1月限は7月以来の70ドル台割れとなり、7日には68.80ド ルまで崩れて、下降中のボリンジャーバンドの−2シグマ(70.20ドル辺り)を下 放れた。 <当面の予定> 9日【経済】中国消費者物価指数 2023年11月(国家統計局) 【経済】中国生産者物価指数 2023年11月(国家統計局) 11日【経済】マネーストック 2023年11月(日本銀行) 【経済】英住宅価格指数 2023年12月(ライトムーブ) 12日【経済】企業物価指数 2023年11月(日本銀行) 【経済】独景況感指数 2023年12月(ZEW) 【経済】英雇用統計 2023年11月(国立統計局) 【経済】米消費者物価指数 2023年11月(労働省) 【経済】米財政収支 2023年11月(財務省) 【経済】米連邦公開市場委員会(FRB) 【工業】米週間石油統計(API) 13日【経済】短観 概要及び要旨 12月調査(日本銀行) 【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) 【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2023年10月(EUROSTAT) 【経済】英貿易収支 2023年10月(国立統計局) 【経済】英鉱工業生産指数 2023年10月(国立統計局) 【経済】英製造業生産指数 2023年10月(国立統計局) 【経済】米住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】米生産者物価指数 2023年11月(労働省) 【経済】米FOMC声明文公表(FRB) 【経済】米連邦公開市場委員会(FRB) 【工業】米週間石油統計(EIA) 【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報 14日【経済】機械受注 2023年10月(内閣府) 【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 12月3日-12月9日(財務省) 【経済】鉱工業生産指数 2023年10月確報(経済産業省) 【経済】ユーロ圏金融政策理事会(ECB) 【経済】ユーロ圏理事会結果公表(ECB) 【経済】英政策金利公表(BOE) 【経済】英金融政策委員会議事録 12月13日分(BOE) 【経済】米小売売上高 2023年11月(商務省) 【経済】米新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】米輸出入物価指数 2023年11月(労働省) 【経済】米企業在庫 2023年10月(商務省) 【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報 15日【経済】第3次産業活動指数 2023年10月(経済産業省) 【経済】小売業販売額 2023年10月確報(経済産業省) 【経済】中国住宅価格指数 2023年11月(国家統計局) 【経済】中国小売売上高 2023年11月(国家統計局) 【経済】中国鉱工業生産 2023年11月(国家統計局) 【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2023年12月速報(Markit) 【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年12月速報(Markit) 【経済】ユーロ圏貿易収支 2023年10月(EUROSTAT) 【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2023年12月速報(Markit) 【経済】仏消費者物価指数 2023年11月確報(INSEE) 【経済】米製造業景況指数 2023年12月(ニューヨーク連銀) 【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2023年11月(FRB) 【経済】米対米証券投資 2023年10月(財務省) 【商品】米建玉明細報告(CFTC) 【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ) MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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