●週間見通し金、CPIとFOMCは上昇追認か=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は一時2152.30ドルまで急伸した後、2010ドル台中盤まで急反落する
展開になった。週明けの取引で2100ドル突破から一気に2150ドルも上抜き、過
去最高値を更新した。しかし、その後は利食い売り優勢の展開になり、前週比ではマイ
ナス圏に沈んだ。11月雇用統計が早期利下げ観測の後退を促す内容になったこと、ユ
ーロ圏で早期利下げ観測が浮上しユーロ安・ドル高が促されたこともネガティブ材料視
された。
 今週は調整売り一巡で改めて下値を固める展開になる。3月利下げ観測の織り込みは
過熱状態としても、米金融政策が利上げ終了、そして利下げに向かう見通しには変化が
生じていない。2000ドル水準で下値を固める展開になろう。12日に11月消費者
物価指数、12〜13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されることがイベ
ントリスクになる。ディスインフレ傾向が続いていることが確認できれば、買い安心感
は維持されよう。FOMCでは追加利下げの可能性は排除しない見通しだが、利上げ終
了観測を強くけん制するような動きがなければ、底固さが維持されやすい。調整安を消
化しつつ、上昇を再開しよう。
 予想レンジは2000〜2060ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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