【場況】 金は続落、銀は先限が反発。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その 後は、円安一服を受けて軟調となった。銀は小口の買いが先限に入って上昇した。 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が66〜61円安、金ミニが68.0〜 42.0円安、ゴールドスポットが25円安、銀が1.8円高。 午前11時1分現在の出来高は、金が2万3989枚、金ミニが4799枚、ゴール ドスポットが4000枚、銀が3枚。 【NY金は米FRBの利下げ観測後退が圧迫】 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退などが圧迫要因になった。米雇用 統計で労働市場の堅調が示されたことを受けて利下げ観測が後退し、週明けに米国債の 利回りが上昇した。ただ11月の米ニューヨーク連銀消費者調査で、ガソリン代と賃貸 料の上昇率が鈍化するとの予想を反映し、1年先のインフレ期待が約2年ぶりの低水準 となると、利回り上昇が一服した。1年先のインフレ期待は3.4%と、前月の3.6 %から低下し、2021年4月以来の低水準となった。今夜は11月の米消費者物価指 数(CPI)の発表がある。 国際通貨基金(IMF)のゴピナート筆頭副専務理事は、ウクライナでの紛争と米中 間の緊張を踏まえると、世界経済の分断化と基調的な二国間貿易の明らかな変化が「新 たな冷戦」を引き起こす可能性があると警告した。レモンド米商務長官は、バイデン政 権は人工知能(AI)用半導体の中国への販売容認について米半導体大手エヌビディア と協議中だが、中国企業に最先端の半導体を販売することはできないと強調した。 金先限は9286円まで下落した。ニューヨーク安や円安一服が圧迫要因になった。 円相場は1ドル=146円台前半で円安が一服した。銀先限は112.2円まで上昇し た。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、米国債の利回り上昇な どを受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の1983.77ドルから、ドル 安を受けて堅調となったが、1985ドル台で上げ一服となった。 午前11時現在、1983.22ドルで推移。銀は2282セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が1997.93ドル、銀が2303セント。 MINKABU PRESS
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