シカゴ大豆市況=反発、強気な輸出を受け買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/01   1,311.00    1,319.25    1,304.00    1,314.00     + 6.50
   2024/03   1,329.00    1,337.50    1,323.00    1,332.00     + 5.75
   2024/05   1,344.00    1,350.75    1,336.50    1,345.25     + 5.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       215,555        302,889         712,859  (-  5,789)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(12月7日までの週)
 大 豆:141万8600トン(事前予想レンジ:85万〜150万トン)
 大豆粕: 32万5000トン(事前予想レンジ:10万〜 55万トン)
 大豆油:     300トン(事前予想レンジ:0.5万〜2万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(12月19日−12月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
(*13日付。14日付は東京時間午前6時現在、未発表。)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は4.00〜7.00セント高。中心限月の1
月限は6.50セント高の1314.00セント。
 米農務省(USDA)が7営業日連続となる大豆の大口成約を発表したことや、週間
純輸出成約高が前週を下回りながらも高水準を維持したことが好感された。ただ、ブラ
ジル産地での降雨予測が弱材料視され、上げ幅は限られた。
 1月限は1311セントで取引を開始した後は値位置を落とし、欧州の時間帯の時間
外取引では1304セントの安値まで軟化した。シカゴの時間帯を迎えると強気な週間
純輸出成約高や大口成約を受けて急伸し1319.25セントまで浮上。高値を離れた
後も1310セントが下値支持線として意識される高もみとなり、この日の高値付近で
引けを迎えた。
 米農務省(USDA)が発表した12月7日までの週間純輸出成約高は前週の151
万7600トンを下回ったが141万8000トンと高水準を維持した。今年度の累計
純輸出成約高は3337万0700トンと、前年度同期の4166万8600トンを約
20%下回っている。
 USDAは仕向け地向けで23/24年度積み40万トンの大豆の大口成約を発表。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 週末まで少雨傾向が続き、長雨の小休止になるだろう。18日の週上旬には広い範囲
で降雨となるが、雨量は限られたものにとどまる見込み。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 18日の週上旬まで局地的な降雨が続くだろう。ただ、気温は高めで着サヤ期を迎え
ている大豆にストレスを与えるリスクがある。18日の週半ばから1月にかけてまとま
った雨量を伴う雨が降り続くだろう。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 来週上旬にかけて広い範囲で降雨が発生するだろう。18日の週は少雨傾向になる
が、生育環境は良好を維持するだろう。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 現在、大豆とコーンは生育初期段階にあるが、来週上旬まで広い範囲で降雨が発生す
るため、その後は少雨傾向に転じるが良好な生育環境を維持する見込み。
 米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 15日夜まで散発的な降雨が続く見込み。一部地域ではまとまった雨量を伴う降雨が
発生し、南西部では降雪となる地域もあるだろう。テキサス州およびオクラホマ州では
土壌水分の改善が進むが、カンザス州では乾燥が進むリスクもある。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の堅調に追随高となったが、大豆油は大豆粕とのストラド
ルに絡んだ売りを受けて売り優勢となった。大豆粕の期近1月限は1.5ドル高の
403.70ドルで終了。この日、大豆油、大豆粕ともに当限12月限は納会を迎え
た。
今日の材料
・ブラジル南部産地では週末まで少雨傾向。
・ブラジル中部産地で降雨。土壌水分の回復が進む。
・アルゼンチン産地は広い範囲で降雨が発生。作付、生育に適した状況が続く。
・米プレーンズ中部および南部では散発的な降雨が続き土壌水分の回復が促される。
・12月7日までの週間純輸出成約高は前週の151万7600トンを下回ったが
 141万8000トンと高水準を維持。
・USDAは仕向け地向けで23/24年度積み40万トンの大豆の大口成約を発表。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。