米株価指数先物(3月限)(NY時間08:50)(日本時間22:50) ダウ先物 37613(-30.00 -0.08%) S&P500 4771.25(-2.75 -0.06%) ナスダック100先物 16776.25(+23.25 +0.14%) 米株価指数先物市場でダウ先物は下げに転じている。日本時間の22時半ころにウィリアムズNY連銀総裁の発言が伝わり、「現在、利下げについて全く協議していない。3月利下げについて考えるのは時期尚早」などと述べたことで、株価指数先物に売りが出ている。それまではFOMC後の楽観ムードが続いていた。ウィリアムズ総裁はFOMC後の市場のムードをけん制してきたようだ。 ただ、主要株価指数は最高値を更新もしくは接近している。今週も主要株価指数は週足陽線で終わりそうだ。前日まででダウ平均は週間で2.8%上昇、S&P500は2.5%上昇し、ナスダック総合指数も2.5%上昇している。また、S&P500は7週連続の上昇となり、2017年以来最長の連勝を記録。ダウ平均もまた、2019年以来最長となる9週連続上昇のペースにある。まさにクリスマスラリーといった様相だ。 FOMCが予想外に姿勢をハト派に転じたことで投資家心理は劇的に好転している。前日発表の米小売売上高は予想を上回る強い内容となったが、インフレへの警戒ではなく、ソフトランディングへの期待に繋がっていた。一部からは、「われわれがパウエル議長から聞いたのは、景気や金融情勢、労働市場の問題ではない。もし、3月時点でインフレが2.7%で、その時点での政策金利はまだ5.25-5.50%がコンセンサスとなっている。これは何かできそうな大きなギャップだ」といった声も聞かれる。 なお、S&P500とナスダック100が四半期ごとの採用銘柄のリバランスを行うため、上下動する可能性があるとの指摘が聞かれる。このリバランスが完了すれば、ウーバー<UBER>はS&P500に、ドアダッシュ<DASH>とモンゴDB<MDB>はナスダック100に加わる。 会員制倉庫スーパーのコストコ<COST>が時間外で上昇。前日引け後に第1四半期を発表し、既存店売上高(ガソリン・為替除く)が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。米国は冴えなかったものの、カナダや海外が好調だった。また、1株15ドルの特別配当も発表した。 米住宅建設のレナー<LEN>が決算を受け時間外で下落。決算の数字は好調だったものの、住宅の粗利益率に物足りなさを感じている模様。同社は利益率よりも販売量を増やし、購入者を獲得する戦略に出ている。 インテル<INTC>が時間外で上昇。前日にPCやデータセンター向けの新たな半導体を発表した。ノートPCやデスクトップ向けの「Core Ultra」プロセッサーは、PCでのAI機能の直接処理を可能にするという。 (NY時間09:00)(日本時間23:00)時間外 アップル<AAPL> 198.18(+0.07 +0.04%) マイクロソフト<MSFT> 368.33(+2.40 +0.66%) アマゾン<AMZN> 148.00(+0.58 +0.39%) アルファベット<GOOG> 133.49(+0.29 +0.22%) テスラ<TSLA> 251.48(+0.43 +0.17%) メタ・プラットフォームズ<META> 333.35(+0.18 +0.05%) AMD<AMD> 139.10(+1.10 +0.80%) エヌビディア<NVDA> 483.44(-0.06 -0.01%) コストコ<COST> 642.88(+12.10 +1.92%) レナー<LEN> 149.60(-5.21 -3.37%) インテル<INTC> 46.05(+0.87 +1.93%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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