金・銀午前=金が反発、NY高も円安一服に上値を抑えられる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反発。金はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安
一服に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が29〜44円高、金ミニが20.0〜
40.5円高、ゴールドスポットが68円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万5839枚、金ミニが3711枚、ゴール
ドスポットが2527枚、銀が0枚。
【NY金は利下げ期待が支援】
 金は利下げ期待が支援要因になった。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのスト
ゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、ECBは2024年半ばまでにインフレ率が安定し
て3%を下回ることを確認した上で、利下げに着手する必要があると述べた。ECB理
事会メンバーのバスレ・スロベニア中銀総裁は、政策見通しの見直しは少なくとも春が
終わってからで、3月か4月の利下げという市場の予想は早過ぎると指摘した。米クリ
ーブランド地区連銀のメスター総裁は、利下げ時期について金融市場は連邦準備理事会
(FRB)より「やや先走りしている」との見方を示した。米シカゴ地区連銀のグール
ズビー総裁は、先週のパウエルFRB議長の発言を受けて、金融市場でFRBが早期か
つ迅速に利下げに踏み切るとの見方が急速に高まったことは、米連邦公開市場委員会
(FOMC)の機能とは相反するものと述べた。金融当局者の早期利下げけん制発言が
目立ったが、市場では利下げ期待が強く、来年3月に利下げされるとの見方が残ってい
る。
 英石油大手BPは、紅海を通過する全ての運航を一時停止したと発表した。イエメン
の親イラン武装組織フーシ派による週末の攻撃を受けた措置。原油高に振れており、今
後の行方を確認したい。
 金先限は夜間取引で9346円まで上昇した。ニューヨーク高や円安が支援要因にな
った。円相場は1ドル=142円台後半で円安が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、金融当局者の早期利下
げけん制発言が目立ったが、利下げ期待を受けて堅調となった。アジア市場では、朝方
の2026.22ドルから、ユーロの小動きを受け、もみ合いとなった。
 午前11時現在、2026.17ドルで推移。銀は2382セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2022.04ドル、銀が2392セント。

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