20日の東京株式市場は前日に続きリスクオンの地合いで日経平均は一時600円超の上昇をみせた。終盤は伸び悩んだものの3万3000円台後半まで水準を切り上げている。 大引けの日経平均株価は前営業日比456円55銭高の3万3675円94銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は16億4478万株、売買代金概算は4兆1823億円。値上がり銘柄数は956、対して値下がり銘柄数は630、変わらずは74銘柄だった。 きょうの東京市場は先物主導で買い戻しが加速、前日に続いて空売り筋のショートカバーによる踏み上げ相場の様相を呈した。前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに9連騰となり、ダウは最高値更新基調が続いていることで、これを引き継ぐ格好となった。日銀の金融政策決定会合でマイナス金利解除が見送られたことで買い安心感が広がっている。また、外国為替市場で1ドル=143円台後半の推移と円安水準で推移したことも半導体セクターなどの株価押し上げ要因となった。日経平均は一時7月3日につけた年初来高値を上回る場面もあった。ただ、値上がり銘柄数は1000に届かず、プライム上場銘柄の58%を占めるにとどまった。一方、全体売買代金は4兆1000億円台と高水準に膨らんだ。 個別では、レーザーテック<6920>が高く、川崎汽船<9107>が値を飛ばした。ファーストリテイリング<9983>も大きく買われた。信越化学工業<4063>が高く、野村マイクロ・サイエンス<6254>が物色人気、三菱重工業<7011>も買いを集めた。ダイキン工業<6367>も水準を切り上げた。クラボウ<3106>が急騰、イーレックス<9517>も大幅高。TOPPANホールディングス<7911>、ユニオンツール<6278>、セルソース<4880>などの上げも目立った。 半面、東京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、東京電力ホールディングス<9501>も売りに押された。富士通<6702>が軟調、楽天銀行<5838>は大幅安に売られた。ISID<4812>、パルグループホールディングス<2726>などの下げも目立つ。関西電力<9503>が大きく値を下げたほか、ダブル・スコープ<6619>も下値を探る展開に。 出所:MINKABU PRESS
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