シカゴコーン市況=総じて小反発、底堅い需要やドル安受け買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/03    470.00      474.00      469.25      472.50      + 2.75
  2024/05    483.00      486.75      482.25      485.25      + 2.75
  2024/07    493.00      496.25      492.00      495.00      + 2.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       179,227        213,093        1,272,441 (+ 4,901)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(12月14日までの週)
 コーン:101万4100トン(事前予想レンジ:60万〜120万トン)
 小 麦: 32万5900トン(事前予想レンジ:12.5万〜50万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(12月27日−12月31日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは総じて小反発。終値の前営業日比は変わらず〜2.75セント高。期近3月
限は2.75セント高の472.50セント。
 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を下回りながらも100万トン
台を維持したことで買い優勢となった。米債利回り低下を受けたドル安も買いを促す要
因となった。
 3月限は470セントで取引を開始。その後は欧州の時間帯を終えるまで470.
75セントを上値抵抗線とする安もみとなり、祖の中で469.25セントの安値を付
けた。シカゴの時間帯を迎えると買い戻されて値位置を切り上げ、終盤には474セン
トの高値に到達。高値からは離れたがプラスサイドは維持して取引を終えた。
 米農務省(USDA)発表の12月14日までのコーン週間純輸出成約高は101万
4100トンで前週の141万8600トンを下回ったが100万トン台は維持した。
累計輸出成約は2817万9100トンで前年同期の2063万9600トンを約
36.5%上回っている。
ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(現地情報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 一部でのまとまった雨量を伴う雨を含め、散発的な降雨が発生するだろう。これまで
降雨が発生しない期間が数週間続いたため、しばらくの間、降雨によって土壌水分が過
剰となる可能性は限られるだろう。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 まとまった雨量を伴う降雨が広い範囲で発生。この雨は年末まで降り続く見通しで、
着サヤ期を迎えている大豆にとって慈雨となっている。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 広い範囲で降雨が発生。これにより土壌水分は潤沢となっている。今後も1月にかけ
ての生育環境は良好を維持する見通し。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 現在、大豆とコーンは生育初期段階。、1月も広い範囲で雨がちな天気が続く見込
み。良好な生育環境を維持する見込み。
 シカゴ小麦は総じて小反発。前日に大きく値を落とした後で売り警戒感が強まったこ
とや、クリスマス休暇前の玉整理となる買い戻しや、ドル安を手掛かりにした買いが見
られて浮上した。期近の3月限は前日比2.50セント高の612.50セントで終
了。
  米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 21日から22日にかけて弱い低気圧の影響で散発的な降雨が発生。週末には低気圧
が発達し一部では降雪が発生する可能性が高まっている。
今日の材料
・ブラジル南部産地では散発的な降雨が発生。
・ブラジル中部産地で降雨。年末まで降雨が続き土壌水分の回復が進む。
・アルゼンチン産地は広い範囲で降雨が発生。作付、生育に適した状況が続く。
・米プレーンズ中部および南部では散発的な降雨。一部では降雪の可能性も。
・12月14日までのコーン週間純輸出成約高は101万4100トンで前週の141
 万8600トンを下回ったが100万トン台は維持。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。