【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における12月 26日時点の大口投機家の売り越しは260万9044枚となり、前週の255万 8670枚から拡大した。取組高合計は4098万1593枚となり、前週から118 万3315枚(2.81%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が微増、債券合計が 3.8%減、為替合計が0.9%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.8%減、エネルギー合計は2.3%減、金属合計は1.4%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買い、買い戻しが 入って売り越しを縮小、債券で手じまい売りが買い戻しを上回って売り越しを拡大し た。為替は新規買い、買い戻しが入って買い越し(ドル売り)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、好調な米国債入札を受けて米国債の利回りが低下した。米10年債利回りは 3.79%と7月19日以来の低水準を付けた。ただ米連邦準備理事会(FRB)の3 月利下げの見方は行き過ぎとみられており、今後発表される経済指標と金融政策の見通 しを確認したい。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が5万5568枚売り越し(前週6万4902 枚売り越し)、ユーロは11万7391枚買い越し(同11万4592枚買い越し)、 英ポンドは1万4092枚買い越し(同1万9926枚買い越し)となった。ユーロは 新規買いが新規売りを上回って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油は12月1日以来の高値76.18ドルを付けたのち、紅海の運 航再開見通しを受けて戻りを売られた。貴金属市場では、金が米国債の利回り低下やド ル安を受けて堅調となり、12月4日以来の高値2088.21ドルを付けた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が19万9284枚買い越し(前 週18万2743枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨー ク金は20万7718枚買い越し(同20万1339枚買い越し)、ニューヨーク・プ ラチナは2万3662枚買い越し(同1万6998枚買い越し)に拡大した。金は新規 買いが新規売りを上回り、プラチナは新規買い、買い戻しが入った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが12万7651枚売り越し(前週12万 7570枚売り越し)に拡大、大豆は1万1926枚売り越し(同1998枚買い越 し)に転じた。コーンは手じまい売りが買い戻しを上回り、大豆は手じまい売り、新規 売りが出た。前週のコーンは、ブラジルの降雨や小麦安を受けて戻りを売られた。 MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。