NYプラチナ市況=プラチナが続落、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   941.9      948.0       926.0       929.6    - 13.9
         (24/ 7)   951.1      954.7       934.2       937.4    - 13.7
 パラジウム  (24/ 3)  985.50     1020.50      981.00      995.20   + 18.30
         (24/ 6)  992.00     1025.00      992.00     1004.00   + 18.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          22,563         26,535        71,940       (+    529)
 パラジウム          3,104          3,320        18,111       (+    419)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,695.73  + 170.57
      9日  144.53/55   1.0940/42   ・ナスダック         14,969.65  + 111.94
     10日  145.79/81   1.0965/67   ・10年米国債利回り      4.03  +   0.01
・NY原油  (24/ 2)   71.37 - 0.87  ・SPDR保有金残高    869.60      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは反発。前日比は、プラ
チナが14.7〜8.8ドル安、中心限月の4月限が13.9ドル安、パラジウムが
18.20〜18.40ドル高、中心限月の3月限は18.30ドル高。
 プラチナ4月限は続落。時間外取引では、金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時
間に入ると、ドル高一服を受けて地合いを引き締めたが、戻りは売られた。日中取引で
は、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム3月限は買い戻されて下げ一服となった。他の貴金属の軟調を受けて戻り
を売られたが、ドル高一服が下支えになった。
 プラチナ4月限は時間外取引を936.5〜948.0ドルのレンジで推移し、前日
比6.1ドル安の937.4ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、金軟調を受けて
売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて地合いを引き締めたが、戻
りは売られた。
 日中取引は、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となった。手じまい売り
などが出て下げ幅を拡大し、926.0ドルまで下落した。
 12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなか、米連邦準備理事会(FR
B)の利下げ期待の行き過ぎが警戒された。格付け会社フィッチのエコノミストは、米
経済について、力強さの兆しが出ているため年内の景気後退(リセション)はもはや予
測していないとの見解を示し、年内に3回の利下げを実施する公算が大きいとの見方を
示した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を981.00〜1004.50ドルのレンジで推
移し、前日比20.10ドル高の997.00ドルとなった。3月限は高寄りしたの
ち、ドル高に上値を抑えられたが、欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて買い戻され
た。
 日中取引は、時間外取引の高値を突破し、1020.50ドルまで上昇した。その後
は、米国債の利回り上昇や他の貴金属のを受けて982.00ドルまで下落したが、夜
間取引の安値を維持したことから買い戻されて下げ一服となった。
 9日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの21万7068オ
ンス、パラジウムは変わらずの5万3862オンス。
今日の材料
・イエメンの親イラン武装組織フーシ派が9日に実施した紅海南部の国際航路に向けた
ドローン(無人機)・ミサイルによる攻撃について、シャップス英国防相はフーシ派に
よる同地域でのこれまでで最大規模の攻撃と述べた。
・ドイツ卸売・貿易業連合会(BGA)は、国内卸売業者の今年の売上高が名目ベース
で2%減少するとの見通しを示した。昨年も3.75%減少していた。景況感は「底」
にあるとしている。
・欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、ユーロ圏の労働市場は回復力を
維持しているが、賃金の伸びが幾分緩やかになる可能性は依然として高く、経済がソフ
トランディング(軟着陸)する可能性も残っていると述べた。
・格付け会社フィッチのエコノミストは、米経済について、力強さの兆しが出ているた
め年内の景気後退(リセション)はもはや予測していないとの見解を示した。
・11月の米卸売在庫は0.2%減と、市場予想と一致した。減少は2カ月連続。昨年
第4四半期の経済成長の重しとなる可能性がある。10月は0.3%減。11月の前年
同月比は3.0%減だった。
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