シカゴ大豆市況=総じて小幅高、USDA需給報告前で玉整理基調強まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/01   1,234.00    1,235.50    1,231.50    1,231.25     + 2.50
   2024/03   1,236.25    1,249.75    1,234.25    1,236.50       0.00
   2024/05   1,247.50    1,259.75    1,245.75    1,248.00     + 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       203,726        209,829         671,141  (+ 12,891)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(1月4日までの週)
 大 豆:28万0400トン(事前予想レンジ:85万〜150万トン)
 大豆粕: 6万5400トン(事前予想レンジ:10万〜 55万トン)
 大豆油:  −1500トン(事前予想レンジ:0.5万〜2万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(1月17日−1月21日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は総じて小幅高。終値の前営業日比は0.75セント安〜2.50セント高。期
近3限月の終値は変わらずの1228.75セント。
 前日の下落の後の修正から買い戻す動きが見られたが、弱気な米農務省(USDA)
週間純輸出成約高や南米からの供給増加見通しが重石となった。また、12日にUSD
A月例需給報告と四半期在庫報告の発表を控えるなか玉整理基調が強まったことも上値
を抑制する要因になった。
 3月限は1236.25セントで取引を開始。アジアの時間帯は騰勢を保ち、一時は
1249.75セントの高値に達したうえ、高値を離れても1245セントを下値支持
線とする高もみとなった。欧州の時間帯も底堅い動きを見せていたが、USDA週間純
輸出成約高の弱気な内容を受けて1234.25セントの安値まで一気に下落。売り警
戒から買い戻されたがその後の上値は重く、上げ幅を全て相殺して取引を終えた。
 米農務省(USDA)が発表した1月4日までの週間純輸出成約高は28万0400
トンで、前週の20万2200トンを上回った。今年度の累計純輸出成約高は3682
万6000トンで前年度同期の4433万5100トンを約17%下回っている。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 今週から来週にかけて雨がちな天気が続くだろう。これは結実期を迎えている大豆や
他のこくもつにとって慈雨となる。またサンパウロ州など一部の土壌水分が乾燥した地
域での土壌水分回復も見込まれる。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 週末まで広い範囲で散発的な降雨が続く見込み。15日の週も雨が続く見込みだが、
局地的なうえ、雨量も限られているだろう。そのため、大豆への土壌水分不足への影響
や大豆の後に生育が開始されるサフリーニャコーンの生育懸念が高まる可能性がある。
なお、マトグロッソドスル州の土壌水分が乾燥している地域では、土壌水分の回復が見
込まれる。

<アルゼンチン南北産地>
 北部では11日にまとまった雨量を伴う降雨が続いている。ここ最近、広い範囲で降
雨が続いていることはコーン・大豆にとって慈雨となるが、新たな前線が到来している
ため雨は来週半ばまで続くもよう。来週後半には降雨は止む可能性があるが、穀物の生
育環境は良好を維持している。
 米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 11日に新たに低気圧が広がり、広い範囲で降雨が発生。12日にかけて大雪が見込
まれているのは一部の地域にとどまるが、多くの地域では強風になると同時に気温が低
下し寒波に見舞われるもよう。この寒波がいつまで続くかまだ見通しは不透明だが、
14日には新たな低気圧の到来が見込まれることもあって少なくとも1週間は続くと
予想される。
 大豆製品は、大豆油は原油の堅調に追随高となった。一方の大豆粕は前年度の減産後
でアルゼンチンの増産が見込まれていることが重石となり売り優勢。大豆粕の期近3月
限は前日比2.10ドル安の362.20ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル南部では1月半ばにかけて雨がちな天気が続く見通し。
・ブラジル中部コーン及び大豆の産地では穀物にとっての慈雨が続くが一部産地では
 乾燥懸念が高まるリスクも浮上。
・アルゼンチンのコーン及び大豆産地では慈雨に恵まれコーン、大豆の生育状況は
 良好を維持。
・1月4日までの週間純輸出成約高は28万0400トンで、前週の20万2200
 トンを上回る。

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